目玉の生ブキ大人気 音別で蕗まつり
北海道釧路市音別町の特産フキを楽しむ、2024北のビーナス蕗(ふき)まつり(おんべつ振興協会主催)が16日、市音別町文化会館駐車場で開かれた。当日は釧路市中心部で今年最高の23度を観測する暖かい一日となり、会場では採れたてのフキの直売やフキを使ったグルメの提供、太鼓や三味線のステージイベントが行われ、家族連れなど音別地区内外から訪れた多くの人でにぎわった。 開会で同協会の荻原秀一会長は「直売フキの購入者には毎度、フキの調理やおすそ分けを通じ、音別をPRしていただき感謝している。今後もイベントを通じ、音別のことを発進していきたい」とあいさつ。目玉の生ブキ販売は開場1時間前から並ぶ人もおり、午前10時の販売開始時には長蛇の列ができた。 地場産フキで地域活性化を図る「音別ふき蕗団」など2業者が合わせて2㌧以上のフキを用意したが、あまりの人気に予想より早く在庫がなくなり、畑から追加で収穫して運び込む一幕もあった。市内から姉妹で訪れ、生ブキを36㌔購入した近藤静枝さん(66)は「16㌔は塩漬けや煮しめにして楽しむ。20㌔は札幌で居酒屋を営む息子に送り、お店で提供する予定。今年のフキは霜の被害もなくきれいなので、お客さんも喜ぶだろう」と笑顔を見せた。 会場ではフキ汁を100円で提供したほか、音別産のフキ、キクイモ、シイタケを使ったかき揚げそばも販売した。投げたフキをキャッチし、その距離を競う「フキフキチャンピオン」では、市内から参加した渡辺克彦さん(64)と修平さん(30)の親子が、公式大会新記録となる8・85㍍で優勝を飾った。克彦さんは「息子と息の合ったプレーができた」。修平さんは「教員として、子供たちにかっこいいところを見せられた」と喜んだ。
釧路新聞