元国税職員→今は芸人&東大生!異色の男が斬る「お金が貯まらない人」の共通点、コンビニでのNG行動とは?
元国税局職員であり、お笑い芸人のさんきゅう倉田さん。賢くお金を使う人、お金にだらしない人、大金を稼ぐ人……お金とのさまざまな付き合い方を見てきた経験を踏まえて「お金と上手に付き合うコツ」を伝授してもらいます。(お笑い芸人・FP さんきゅう倉田) ● 元国税&現役FPお笑い芸人が見た 借金250万円芸人の仰天行動とは? どうも、さんきゅう倉田と申します。お笑い芸人です。 東京国税局での勤務を経て、吉本興業所属のお笑い芸人になりました。ファイナンシャルプランナーの資格を持っていて、お金に関する本もいくつか出版しています。現在は東京大学に通う学生でもあります。 今回は、ぼくが見てきた人たち、学んできた知識を踏まえて、「若いうちに知っておきたいお金の話」について、書いていきたいと思います。まずは、誰もが気になる「なぜお金が貯まらないのか」「どうやったら貯まるのか」について。 お金が全く貯まらない人は、自分の収入と支出、さらに貯金も把握していません。大切だと分かっていながらおざなりになってしまう。 例えば、吉本興業の養成所NSCのぼくの同期には、借金が250万円ある芸人がいますが、彼はアルバイトで得ている毎月の収入と毎月の支出を把握していません。
借金の金額も全く把握しておらず、ぼくの提案で借金の総額を計算し、250万円を超えていることに気付いて絶望していました。 「100万円くらいかと思ってました」という彼の一言が、印象に残っています。 毎月の収支に関心がなければ、際限なくクレジットカードを使い、借金が増えてもおかしくありません。さらに、彼は「年利」も知りませんでした。返すつもりがないからです。 彼ほどひどい状態ではなくとも、お金が貯まらない人は収支の確認を怠っている可能性が高いです。 収入を把握し、支出をアプリで管理する。常に自分のお金の動きを把握するとお金は貯まりやすくなります。 ● ATMで「現金1000円」を下ろす 貯まらない人がやる無駄な行動 ある日、借金250万円の彼は、コンビニで博物館のチケットを買おうとしました。代金は3000円でしたが、所持金は2000円。 そのため、そのコンビニのATMで1000円を下ろし、現金で3000円のチケットを買ったそうです。 その話を聞き、ぼくは「どうしてクレジットカードで買わなかったのか」と尋ねました。すると、彼はこう言いました。 「店員が、クレジットカードは使えないって言いやがったんですよ」 彼は口が悪いです。そして、事実を正確に捉えることが得意ではありません。聞けば当初、クレジットカードと現金を併用して支払おうとしたとのこと。店員さんは、「現金とカードは併用できない」という意味で、「カードは使えない」と言ったのだと推測できます。 しかし、彼にはそれが分からなかった。そのため、カードは使えないから、現金で払うしかないとATMを利用したのです。 現金を「1000円だけ」下ろした点も、彼の性質をよく表しています。