幸せについて学んだことはすべて嘘。「新しい幸せ」を手に入れる秘訣
ステファニー・ハリソンは、幸福学の専門家であり、「The New Happy」という会社を創設し、何百万人もの人々に幸せになる方法を伝授しています。 また、彼女は『The New Happy』というポッドキャストを主催しています。 今回の記事ではハリソンの新著『New Happy: Getting Happiness Right in a World That’s Got It Wrong』から5つの重要な洞察についてご紹介します。
1. あなたが幸せについて知っていることはすべて嘘
20代前半の頃、私は自分が幸せになると思っていたすべてを手にしていました。名誉ある仕事に就き、ニューヨーク市に住み、完全に自由でした。 それなのに、私は完全に惨めだったのです。最初は自分の感情を無視していましたが、次第に身体調を崩す、精神的苦痛や、孤独感を感じるといったさまざまな困難が増えていきました。 ある日、私は自分の寝室の床に横たわり、ヒステリックに泣き叫び、なぜこんなに絶望的に不幸なのかを考えていました。 ある時、はっと気づいたのです。 「もしかしたら、私自身に問題があるのではなく、周りの世界に騙されていたのではないか。 幸せになるために必要だと言われてきたすべてのことが、間違っていたのかもしれない」と。 その時は何が嘘だったのかは正確にはわかりませんでしたが、10年の研究を経て今でははっきりと理解しています。 それを「オールド・ハッピー(古い幸せ)」と呼んでいます。「オールド・ハッピー」とは、社会が誤って定義した「幸せ」と、それに基づいて作り上げた文化のことです。 「オールド・ハッピー」は、家族から子どものころに受けるメッセージからはじまり、私たちが消費するメディアや、制度にまで至ります。 これは、個人主義、資本主義、そして支配という3つの文化的な力から来ており、私たちに「幸せになるためには自分を完璧にし、もっともっと多くをこなし、それをすべて自分一人でやらなければならない」と教え込んでいます。 衝撃的な真実は、これらの目標を追い求めても幸せにはなれないということです。実際、研究や経験の両方から、それはむしろ不幸をもたらすことが証明されています。