純米大吟醸酒「富岡魂」を発売 福島県富岡町のとみおかプラス 町民の不屈の精神込め
福島県富岡町の一般社団法人とみおかプラスは11日、町内産の酒造好適米「福乃香」を使った純米大吟醸酒「富岡魂」を発売した。 2021(令和3)年に販売を開始し、今回で4回目。町内の農業渡辺伸さんが生産した福乃香を使い、二本松市の人気酒造が醸造した。富岡魂の名前には、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の逆境でも諦めない心と、新しいことに挑戦し続ける町民の不屈の精神が込められている。 町内のさくらモールとみおかで発表会が開かれ、とみおかプラスの大和田剛代表理事が山本育男町長に商品を手渡した。山本町長は「町の復興のシンボルになると期待している」と述べた。ラベルを揮毫(きごう)した郡山市の書道家千葉清藍さんによるパフォーマンスも行われた。 富岡魂は生酒と火入れの2種類があり、価格はともに720ミリリットル入り2600円(税込み)。火入れは300ミリリットルもあり、1100円(同)。とみおかプラスの事務局や町観光協会などで販売している。