「私も自我が強いタイプ」“生き残るぞ!”という気迫、川島海荷が語る女優の精神力の強さ
「私の人生は最悪じゃない。自分の大切な気持ちや……大切な人たちに、ちゃんと、気付くことができたんだから」 【写真】”素”の川島海荷 1話3分ショートドラマ配信アプリ『BUMP』の新作である『インスタントループ』に出演する川島海荷。本作は、インスタントラーメンを作るまでの3分間を延々とループすることで、復讐や出会いが繰り広げられるドタバタコメディ作品だ。
「女優さんは、みなさん精神力が強いんですよ(笑)」
川島本人に『インスタントループ』について話を聞いてみると、 「最初、台本を読んだときに分かりやすい設定で、テンポも良い。幅広い年齢層に楽しんでもらえる作品だと思いました」 突如現れた謎の男・バンドウを演じる山本博(ロバート)から、インスタントラーメンが、川島が演じる優子にとって『最後の晩餐』になり、食べた後、死んでしまうと宣告されるというストーリー。 「何回も同じことを繰り返し、その度に違う演技をしなきゃいけないんです。ただ、設定や場所が変わることがなく、優子の感情がどんどん変わっていくだけなので、私よりも周りの方が大変だったと思います。周りの人は何も知らない設定で、同じようなことをやらなきゃいけなかったので」 優子の支えは“推し”だけ。真木よう子が演じる優子の母親との関係性も芳しくない設定だという。 「優子って優しすぎて、少し損をしちゃうようなタイプだと思うんです。でもループを何回も経験することで、彼女は強くなっていく。私はどちらかというと、思ったことを言えちゃうタイプなんです(笑)。優子に対して、“なんで自分のことを二の次にしちゃうの? って感じました」 伝えなければならないことや表現すべきことを周りに遠慮して、自分を出さない瞬間は誰しもがあるかもしれない。しかし、川島は“芯をもつことが大事”だと語る。 「女優さんは、みなさん精神力が強いんですよ(笑)“生き残るぞ!”っていう気迫を感じます。私も自我が強いタイプですね」 川島は'23年12月、小学6年生から18年以上にわたって所属していた芸能事務所から独立した。 「独立を考えたきっかけは、コロナ禍にお仕事が激減したことかなと。12歳からずっと同じ環境しか知らず、外をあまり見たことがなかったんです。事務所の方々がいてくれて、助けてくれて、支えてくれた環境しか知らなかったんです。だから、30歳の節目の年に“何か環境を変えなくちゃ”と思ったんです」 新型コロナウイルスが猛威を振るった20年に仕事が激減。自身をポジティブなタイプだと語る川島だが、この時期は不安にかられたという。 「不安定な仕事だということを改めて実感しました。アグレッシブに頑張らないと、いつ何が起こるか分からない。“目標をどんどん見つけて行動しないと!”と思ったんです。私、今までたるんでたのかもって……」 独立前はどちらかというと受け身タイプ。しかし、今では積極的になり、女優の仕事に食らいついていきたいと意気込む。30歳になったことで結婚願望も生まれてきたそう。 「元々、結婚願望はなかったんです。なさすぎて友人にも驚かれるくらい(笑)。でも、友人たちが結婚だったり、出産を経験しているのを見て“あ! そんな年齢になったんだ”と意識し始めましたね。人生において大事なステップなのかもなっていう。でも、焦ってるという感じではないです! 出会いがあったら嬉しいなというくらいですかね」 夢に溺れず、現実もしっかり見るのが川島の恋愛観なのかもしれない。 「結婚っていいことばかりじゃないんだろうなって、どこかで警戒してる自分もいるんです(笑)。みなさん何かしら不満があったり、愚痴が出てきてしまったり……。でも友人たちは、楽しそうだし上手くやっているんですよね。なので、夢を見過ぎないってことは大事なのかなって思います」 肩の力を抜きつつ、自身の“覚悟”を語ってくれた川島。今後の活動にも期待十分!