堂本光一 何度も「いつも通り」 11日から最後の「Endless SHOCK」
KinKi Kidsの堂本光一(45)が9日、東京・帝国劇場で主演ミュージカル「Endless SHOCK」(11日~5月31日、11月・帝国劇場、7、8月・梅田芸術劇場、9月・博多座)の開幕記念会見に出席した。2000年11月の初演から25年目。今年で終幕する自身の代表作の開幕に向け、光一は「いつも通り」と平常心を強調した。 慣れ親しんだ帝劇の舞台中央に立った光一は、何度も何度も「いつも通り」と繰り返した。「ここまで稽古場で『いつも通り』稽古をしてきて、『いつも通り』舞台上でもやってきましたけど、『いつも通り』幕が開くんじゃないかな」。共演者、報道陣、そして自身にも言い聞かせるように反すうした言葉は、初演から25年目を迎えた「SHOCK」の精神でもある。 2000年11月の初演で帝劇史上最年少の21歳で座長を務め、後に同作の代名詞となったフライングや階段落ちなどで観客を驚かせてから四半世紀。12年には右足の靱帯(じんたい)を部分断裂したが、全公演を完走した。東日本大震災が発生した11年に28公演、コロナ禍の20年には41公演の中止を余儀なくされたが、感染対策を施したスピンオフ作品「―Eternal」を製作、上演した。 「いつも通り」で重ねた公演数は、今月22日に2000回に到達。5月9日には、森光子さん(12年死去、享年92)が「放浪記」で持つ、同一演目の単独主演での上演記録である2017回を更新する。 この日公開されたゲネプロでも「いつも通り」に鮮やかなダンス、フライング、階段落ちを披露した光一は「ラストイヤーですけど、まだまだ実感を持てていない」。そう笑いつつも、感慨深げに続けた。 「でもね、お客さまも自分もですけど、一つ一つの景色やシーンをかみ締めながら、大事にしながら、いつも通りに『SHOCK』という世界を生きられる。それを大事にしたいですし、うれしいこと」。再び帝国劇場に戻ってくる11月で迎える前人未到となる舞台の大団円へ―。“ラストSHOCK”が「いつも通り」に幕を開ける。 (田中 雄己)
報知新聞社