石破茂首相（2024年9月30日撮影）

　テレビ朝日政治部官邸キャップの千々岩森生記者は7日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」（月～金曜午前8時）に出演し、石破茂首相が6日、自民党派閥裏金事件を受けて「裏金議員」の一部を衆院選（15日公示、27日投開票）で非公認とするなどの方針を示したことについて「率直に言って、結構驚いた」と口にした。石破氏のこれまでの政治スタイルを念頭に述べた。 【写真】「だらし内閣」と揶揄された新内閣の問題の写真 　非公認の対象には旧安倍派幹部らが含まれる。石破首相はまた、政治資金収支報告書への不記載が確認された「裏金議員」を原則公認した上で、比例代表への重複立候補は全員認めない方針も示したが、旧安倍派派議員からは猛反発の声が起きている。 　千々岩氏は、党内でハレーションを起こしかねない今回の石破首相の判断について「（裏金に）関係していない議員からのプレッシャーは、相当、執行部に寄せられていた。その声を聞いた面はあると思う」とした上で「私は率直に言って結構、驚いた」と述べた。 　「石破さんがこういう厳しい判断を、政治家のタイプとしてできる人ではないと思っていた。これまでも、あまりやってきていない人なので。もう1つは、いまの党内情勢。脆弱（ぜいじゃく）な党内基盤ではこういうことをやりきれる状況にもないと思っていた。だから、こういう判断が出るとは思っていなかったし、最終的にはずるずる行くんだろうと見ていたので、正直驚いた」と述べた。 　執行部の1人に取材した話として「いろんなオプションがあったが、このあたりかなというレベルがあったところを、石破さんはずっと黙っていて、どーんといちばん厳しいオプションにきたと。そういういう経緯があったようです」と内幕を明かした。