「サザエさん」約39年ぶりの新キャラで大バズり! 人気不変でスポンサー〝キャンセル待ち状態〟
フジテレビ系「サザエさん」の放送55周年記念スペシャルが1日放送され、約39年ぶりとなる新キャラクター「星宮くん」が登場し、SNS上でバズった。同作はかねて「時代錯誤」と指摘されるが、民放の全アニメで今も視聴率はナンバーワン。スポンサーのウケも抜群で〝キャンセル待ち状態〟だ。 この日は通常の30分枠から拡大して1時間、放送された。前髪をツンと伸ばし、鼻の高い星宮くんが登場すると、SNS上は新キャラ爆誕とばかりにバズった。星宮くんは転校生にしてカツオのライバルで文武両道、イケメンのハイスペック。ただ、忘れ物が少なくない。声優は平井祥恵(さちえ)が務める。 「サザエさん」は1969年10月に放送開始された。今年10月には放送55周年を迎え、〝世界で最も長く続いているテレビアニメ〟として同作が保持しているギネス記録を更新した。 一方で昭和、平成を駆け抜けて令和に突入した中で、時代錯誤と揶揄されることもある。2世帯・3世代暮らしや黒電話がその象徴だ。 ただ、波平がカツオに「バカモン!」とカミナリを落とし、げんこつを炸裂させるシーンは減少。ほかにも、黒・赤が定番だったランドセルがカラフルになったり、東京スカイツリーが描かれたり、大谷翔平投手(当時エンゼルス)が登場したりと時代の変化に合わせてきた。昭和、平成、令和の時空を超越したような時代背景は「サザエさん時空」とも称される。 民放の全アニメで視聴率は今もナンバーワンに君臨する。前週11月24日放送は世帯8・5%、個人6・4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)でともに他局アニメを約2ポイント上回った。 スポンサーのウケも抜群で、キャンセル待ち状態だ。「近年のスポンサーは基本的に自動車、食品、ゲームなど各メーカーのナショナルクライアントを中心に9社で構成されています。他の企業がスポンサーになりたくてもこれらが撤退せず、キャンセル待ち状態です」(テレビ局営業局関係者) 「サザエさん」は69年の開始時には東芝の1社提供で、98年から同社を含む複数社提供に変わった。東芝は経営再建のため2018年に撤退。現行のスポンサー構成に落ち着いた。 「スポンサーのウケがいい理由は、放送枠(日曜午後6時30分)が固定されて視聴者の視聴習慣が世代を超えて続き、視聴率が堅調で、スポンサー各社の商品の訴求効果が高いと評価されているからです」(前出関係者) 放送100周年の金字塔も夢ではないか。
東スポWEB