清水悠太がATPチャレンジャー初優勝!横浜大会決勝で逆転勝利を収め「良い形でシーズンを終えられそう」<SMASH>
男子テニスの国際大会「横浜慶應チャレンジャー国際テニストーナメント by 三田興産」(11月18日~24日/神奈川県・慶應義塾大学日吉キャンパス/ハードコート/ATPチャレンジャー)は24日に最終日を迎え、男子シングルス決勝を実施。ノーシードから勝ち上がった清水悠太(三菱電機/172位)が第6シードのリー・トゥ(オーストラリア/189位)に6-7(4)、6-4、6-2の逆転勝利で、ATPチャレンジャー初優勝を飾った。 【画像】清水悠太がリー・トゥに勝利しATPチャレンジャー初制覇!|「横浜慶應チャレンジャー決勝 ATPチャレンジャーは、ワールドツアーの1つ下のグレードの大会群。参戦選手は、世界ランキング100位前後から300位前後の選手が中心となる。100位台の選手にとっては、来年1月の四大大会「全豪オープン」(1月12日~26日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート)本戦出場の獲得を、200位台の選手は、全豪予選出場をかけた重要な戦いだ。 今大会、清水は1回戦で第4シードのアレックス・ボルト(オーストラリア/158位)に勝利。2回戦では全日本選手権王者の今村昌倫(JCRファーマ/351位)を下した。雨天の影響によりダブルヘッダーとなった23日は、18歳のポープ坂本怜(誉高校/769位)との準々決勝、ベンジャミン・ハッサン(レバノン/230位)との準決勝に勝利し決勝に駒を進めていた。 決勝では今大会ダブルスでペアを組んでおり、「何度も対戦している」というトゥと対戦。試合はフラット系ハードヒッターのトゥに対し、清水はスピンの効いたフォアハンドを軸に攻撃を展開する。第1セットは互いに譲らずのサービスキープが続きタイブレークへ。ここはトゥのパワフルなストロークと強力なサービスに押され、6-7(4)でセットを奪われてしまう。 しかし、第2セットからは清水が先に攻撃を仕掛けてネットを取る展開が増え、3ゲームを連取する。第5ゲームでブレークバックを許すも、高い集中力で少ないチャンスを生かし第9ゲームでブレーク成功。6-4でイーブンとする。 第3セットに入ると清水がラリー戦で主導権をつかむ。フォアのアングルショット、バックのダウンザラインが随所で決まり第4、8ゲームでブレーク。最後は相手のストロークがサイドを割り、2時間18分の熱戦に終止符が打たれた。 6度目のATPチャレンジャー大会決勝でついに栄冠を手にした清水。「優勝もできてとても良かったと思います」と安堵の表情を浮かべ、「準優勝しすぎていつ優勝できるかなって思っていました。ただ、楽観的に考えていたので、プレッシャーに感じすぎずにプレーできていたと思います」と振り返った。 今季は今後「四日市チャレンジャー」(11月25日~12月1日/三重県・四日市/ハードコート/ATPチャレンジャー)と、実業団チームによる国内最高峰の団体戦「テニス日本リーグ」(12月5日~8日/ハードコート)の出場を予定しており、「非常に良い形でシーズンを終えられそうな感じがしています。来年も期待できそうです」と手応えを感じているようだ。 なお、同日に行なわれたダブルス準決勝は、ベンジャミン・ハッサン/サケット・ミルニ(レバノン/インド)が本田尚也/眞田将吾(サトウGTC/慶應義塾大学)に6-4、6-4で勝利。さらに決勝ではブレイク・ベイルドン/カラム・パターギル(オーストラリア)を6-2、6-4で下し優勝を飾った。 ◆男子シングルス決勝の結果 ○清水悠太(三菱電機) 6-7(4) 6-4 6-2 ●リー・トゥ(オーストラリア)[6] ※[ ]内の数字はシード ◆男子ダブルス準決勝の結果 ○ベンジャミン・ハッサン/サケット・ミルニ(レバノン/インド) 6-4 6-4 ●本田尚也/眞田将吾(サトウGTC/慶應義塾大学)WC ※WCはワイルドカード(主催者推薦枠) ◆男子ダブルス決勝の結果 ○ハッサン/ミルニ 6-2 6-4 ●ブレイク・ベイルドン/カラム・パターギル(オーストラリア) 取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)