見慣れた「ようこそ指宿へ」のアーチ看板も…塗装の剥がれ、海風での腐食 老朽化したアーケードの撤去進む
鹿児島県指宿市の指宿中央通りで、老朽化したアーケードの撤去作業が進んでいる。本年度は、JR指宿駅前から湯の郷通りまでの約150メートル区間で実施する計画。12月中旬にも「ようこそ指宿へ」と記された入り口のアーチ状看板が取り外される見通しだ。 【写真】老朽化したアーケードの撤去が進む指宿中央通り=5日、指宿市湯の浜1丁目
工事は11月中旬に始まった。同区間はすでに屋根や柱が取り払われ、開放的な雰囲気が漂う。市によると、残る湯の郷通りから県道238号手前までの約200メートル区間は来年度の着工予定で、費用は2年で計約1500万円。 アーケードは指宿中央通商店街振興組合が1977(昭和52)年に設置し維持管理してきたが、近年は塗装の剥がれや海風による腐食も見られた。撤去後は通りの魅力向上を図るため、音響設備の整備などが検討されている。市商工水産課の宮地主税〔ちから〕課長は「通り会の方々と相談しながら、一緒に新たなまちづくりを進めていきたい」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島