永瀬廉、『よめぼく』は悲しいだけの物語ではない「不思議と前向きな気持ちになれる」【オフィシャルインタビュー】
King & Princeの永瀬廉が主演するNetflix映画『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』が27日から配信スタートする。これに先がけ、永瀬のオフィシャルインタビューが到着。作品に込めた想いや印象に残ったシーン、その裏側などを語っている。 【写真】穏やかな笑みを浮かべる永瀬廉&出口夏希 今作は森田碧氏によるベストセラー小説「余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話」(ポプラ社)を実写化。今を大切に生きようとする2人が織りなす“期限付きの恋”の物語を描く。主人公・早坂秋人を永瀬、ヒロイン・桜井春奈を出口夏希が演じ、三木孝浩氏が監督を務める。 ■永瀬廉からみた秋人と春奈「“運命”という言葉が似合う2人」 ――演じられた秋人というキャラクターについて、どのように感じられましたか? 物語の始めの方はいきなり余命宣告を受けて、気持ちは真っ暗だったと思います。何に希望を見出していいか分からない時に、春奈という光に出会う。ただ最初は純粋な興味だったと思うんですよね。「この子はなんで死ぬことが怖くないんだろう?」って。でも2人の距離がだんだん縮まっていくにつれ、秋人は気持ちを言葉で伝えるよりも行動で示すタイプの子なのかなと思いました。不器用ではあるけど、毎日春奈の病室に通ってお花を持って行ったり、文化祭に春奈を連れ出したりとすごく漢気がある。本来は自分のことでいっぱいいっぱいのはずなのに、残された時間を春奈のために全部使おうとするところは優しいなと思いました。それくらい春奈の存在は大きい光だったんだろうなとも思うし、ある意味で春奈との時間にすがっていたのも秋人らしいなと。結局秋人は春奈と出会ってから最後の瞬間まで、春奈のことだけを一番に考えていたと思います。 ――秋人は春奈のことをいつ本当に好きになったと思われました? 気付いたら好きになっていた…という感じだと思います。まずは興味から始まって、彼女の内面を知ってからはどんどん好きになっていったんだと思います。お互いに余命があるという共感は秋人にはあっただろうし、春奈は春奈で秋人は初めて「魔法の言葉」が効かなかった相手ですし。出会うべくして出会った2人だと思うし、“運命”という言葉が似合う2人だなと思います。 ――秋人は決して“陽キャ”ではありませんが、共感するところはありましたか? ありました。僕もどちらかと言うと言葉より、行動で示すタイプなので。ただ秋人のまっすぐさには勝てない!高校生だからということもあるかもしれませんが、自分の「好き」という気持ちにどこまでも素直になれる秋人は見ていて気持ちがよかったし、尊敬もできました。春奈も含めて、「生きている」ということを強く実感させてくれる2人だなと思います。死が近くに常にあるからこそ輝くものがある…。それを体現している2人だなと。この2人は普通の人よりもすべての事柄に対して、時間がないわけじゃないですか。だからひとつひとつの時間、事象、感情などに対してかける熱量が違うんです。2人ともがそうだからこそ、見ている人の心がより動かされるんじゃないかなと思います。 ――久々の高校生役でしたが、役作りなどで意識したことがあれば教えてください。 外見で言うと、少し幼く見えるように前髪はかなり短めにしました。確かに高校生役は久しぶりでしたが、衣裳合わせで制服を着た時「まだ高校生役いけるね」と周りの方々に言われたので、その言葉を信じました(笑)。