「本当に苦しかった」河本結、5年ぶりの復活優勝に涙! 30歳でロス五輪出場を目指す
女子ゴルフの今季国内ツアー第22戦、NEC軽井沢72ゴルフトーナメント最終日が11日、長野県軽井沢町の軽井沢72ゴルフ北コースで行われ、単独首位から出た25歳の河本結がバーディなし、1ボギーの73とスコアを落としたが、通算11アンダーで逃げ切った。2019年アクサレディス以来約5年ぶりの2勝目。最終日にバーディなしの優勝は2021年パナソニックオープンレディースの上田桃子以来だった。24歳のルーキー政田夢乃、小祝さくら、堀琴音が1打差の通算10アンダーで2位を分けた。 政田夢乃の浴衣姿【撮り下ろし10カット】
「苦しいとか悲しいとか情けない思いとかがあった」(河本)
最終18番、河本は短いウィニングパットを沈めると、右手でサンバイザーのつばをつまみ、少し恥ずかしそうに微笑んだ。それからパターを持った左手とボールを持った右手を掲げて小さな万歳。やがて手で口元を押さえて涙ぐんだ。 優勝インタビューでは感謝の言葉を口にして改めて喜びに浸った。 「朝早くからから大ギャラリーさんの中でプレーできて、朝から幸せを噛み締めながら最後までプレーできました」 優勝から遠ざかった間の苦労について聞かれると、途端に両手で目頭を押さえて泣き顔で語った。 「本当に苦しかったんですけど、そういう苦しいとか悲しいとか情けない思いとかがあったから今の自分があると思うので、私ひとりでは成し得なかったことなので、本当に多くの人に感謝したいです」 表彰式のグリーンを囲んだ大勢のギャラリーから温かい拍手を浴びた。
「バーディが獲れなかったのはめっちゃ悔しい」(河本)
最終日は耐えに耐えた。 2位に3打差をつけて単独首位でスタートしたが、なかなかスコアを伸ばせない。4番で3メートルのバーディパットを外すと、6番ではグリーン手前からのアプローチをショートしてボギーが先行。バックナインに入って政田、同組の堀琴音に追いつかれてからも、ことごとくバーディチャンスをものにできなかった。 17番はグリーン手前エッジから7メートルをパターで狙い、一瞬入りかけたが、右カップに蹴られてひざまづいた。3組前の政田が18番でダブルボギーをたたき、堀に1打差で迎えた18番もピン右2.5メートルのチャンスを生かせなかった。 「なんか優勝したっていう感覚がないという心境ですね。普通通りに試合が終わったみたいな感じです。バーディが獲れなかったのはめっちゃ悔しいですし、最後もライン間違えちゃったので、優勝インタビューでも言ったんですけど、最終日伸ばし切れないないと一流ではない、練習あるのみだなと思います」