今夏覇者に「力負け」も「プラスになる」 強いJR九州復活へ再出発
社会人野球の日本選手権は6日、京セラドーム大阪で2回戦2試合、準々決勝1試合が行われ、2大会ぶり17回目出場のJR九州(九州・福岡)は、2回戦で今夏の都市対抗大会を制した三菱重工East(関東・神奈川)と対戦、2回に藤江優希捕手(24)の左前適時打で先制したものの、投手陣が崩れて1―9の逆転負けで、準々決勝進出はならなかった。 ■本家応援団を上回る動き「くまモンが一番キレキレ!」【動画】 「きょうはもう、本当に力負け。力の差が出たというところでした」と中野滋樹監督(44)が悔しさを押し殺しながら、試合を振り返った。2回に先制したが、1回戦のバイタルネット戦で3安打完封、中4日で再び先発マウンドを担った左腕・鷲崎淳投手(26)が4回2死一、三塁から暴投で同点に追いつかれ、6回に2者連続四球を許したところで降板。継投に入ったが、そこから持ちこたえられず、後半3イニングだけで8失点。3投手で計8四球を出してしまい「しっかり勝負した中で、こういう舞台では打ち取っていかないと…。四球は点になる。そこのところ、課題も明確になったので、しっかりまた練習して詰めていきたいと思います」と中野監督は厳しく指摘した。 09年には日本選手権を制したJR九州だが、都市対抗は19年以来出場を逃し、今大会も2年ぶりの出場だった。それだけに、この日も2安打で意地を見せた4番の主将・山田遼平外野手(28)は「負けてはしまいましたけど、チームとしては日本選手権に出場できて、そこで一つ勝てて、都市対抗王者と戦えたのも、すごくプラスになると思う」と語り〝強いJR九州〟の復活へ向けての再出発を誓った。
西日本新聞社