福山雅治、本道はやはり“知的なダークヒーロー”? 有村架純との共演で起こる化学反応
福山雅治のタレント性と、有村架純の女優としての成熟が相乗効果をもたらす?
福山雅治と有村架純は今回が初共演となる。成馬氏は「福山さんのタレント性と、近年の有村さんの女優としての成熟が相乗効果をもたらすのではないか」と続ける。 「福山さんのケレン味たっぷりの“攻めの演技”に対して、有村さんが得意とする“受けの演技”で、どう打ち返すのかも見どころだと思います。近年の有村さんは年齢を重ねた影響もあるのか、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』で演じたようなキラキラとした清純派のヒロインよりも、『海のはじまり』(フジテレビ系)でみせたような落ち着いた演技のほうが様になってきたように感じます。『花束みたいな恋をした』はすでに4年近く前の作品ですが、あの時期の有村さんがいわゆる“メインヒロイン”らしさを求められていたとしたら、最近は強烈な個性を傍で受け止める人物を演じていて、受けの芝居で見せる安定感が魅力となっています。本作も福山さんがケレン味のある個性的なキャラクターを演じることになると思うので、相方役として今の有村さんが抜擢されたのも納得です。また、最近の有村さんはわりとシリアスな役柄が多かった印象ですが、福山雅治×東野圭吾作品の“軽さ”に彼女がどう乗っかるのか楽しみです」 なお本作では『ガリレオ』シリーズの西谷弘ではなく『コンフィデンスマンJP』シリーズなどを手掛けていた田中亮が監督を務める。これについて成馬氏は「面白い科学変化が起きるのではないか」と述べる。 「その点では、本作の監督が『ガリレオ』シリーズの西谷弘監督ではなく『コンフィデンスマンJP』シリーズを手掛けていた田中亮監督であることもおもしろいですね。『ガリレオ』は、福山さんが演じる湯川教授や、事件のトリックはケレン味たっぷりですが、西谷監督の演出のトーンは重厚でシリアスな撮り方でした。その重厚さが『容疑者Xの献身』等の映画版では更に強まっていて、どれも傑作に仕上がっています。対して田中監督は、『ガリレオ』と同じくフジテレビ月9で放送されていた『コンフィデンスマンJP』のような、コメディタッチでライトな作品を得意とされている方です。その意味でもコメディとシリアスのバランスがどうなるのか気になるところですが、福山さんも有村さんもコメディとシリアス、どちらも上手い方なので、面白い化学変化が起きるのではないかと期待してます」 『ブラック・ショーマン』の公開は2025年。福山・東野が歩んできた軌跡に、有村の演技と田中監督の采配がどのような化学反応を起こすのか見ものだ。 参照 ※ https://realsound.jp/movie/2024/10/post-1805517.html
徳田要太