初市、威勢良く 長野県松本市公設地方卸売市場
長野県松本市公設地方卸売市場(笹賀)で5日、今年最初の競りが行われる「初市」が開かれた。青果の売り場では県内外の新鮮な野菜や果物を前に、早速競り人の威勢のいい声が飛び交った。 競りに先駆け、開設者の臥雲義尚市長や関係者らが顔を合わせ、三本締めをして新年の幕開けを祝った。 地元産では松本一本ねぎや長芋、ホウレンソウ、白菜、リンゴなどが次々と競りに掛けられた。青果卸のR&Cながの青果によると、昨年末からの市況は全体的に例年より2割ほど単価が高く、特にキャベツやレタス、白菜などが高騰。夏の猛暑や干ばつの影響が響いており、今後もしばらく高値基調が続く見通しという。 同社の西澤智成・松本支社長(55)は、消費者の買い控えが続いた昨年を振り返り「今年は農家も市場も共に潤い、消費者にも喜んでもらえるようになれば」と願っていた。
市民タイムス