「夏の甲子園初戦、初回は難しい…」優勝候補ながら初戦敗退が決まった報徳学園の指揮官が嘆いた初回の攻防
<第106回全国高校野球選手権大会:大社3ー1報徳学園>◇11日◇1回戦◇甲子園 センバツ準優勝で優勝候補にも挙げられた報徳学園は、1対3で大社(島根)に敗れ初戦敗退が決まった。センバツ準優勝のチームが夏の甲子園初戦で負けるのは、2021年の明豊(大分)以来、3年ぶり。 【一覧】報徳学園vs大社 スターティングメンバー 機動力野球をウリとする大社とは練習試合もしていて、対策もしていた。悔やむべきは1回表の守備だった。超俊足の藤原 佑外野手(3年)の右前安打。そして二塁に向かう藤原をアウトにして、大角 健二監督は「このプレーで勢いに乗れればと思ったのですが…」とその後、2点を失い、先制点を許した。先行逃げ切りで相手にプレッシャーを与える試合スタイルの報徳学園は結果として自分たちの首を締める形となり、打線は沈黙した。 「何度か追いつければと思っていたのですが、やはり夏の初戦、初回の難しさを痛感しました…」 これまで数多くの接戦を制してきた今年の報徳学園にとって甲子園初戦は難しい。対策も十分にしてきただろう。逆にその1回をモノにして試合の主導権を握った大社が見事だったというほかない。