大イチョウ、元気になって 樹齢600年超 八戸・根城中生が土壌改良
八戸市の史跡根城の広場本丸にある樹齢600年を超す大イチョウが弱っていることを受け、市立根城中(熊谷誠二校長)の3年生は20日、現地で土壌改良作業を行った。市博物館と市森林組合の立ち会いの下、生徒は古木の樹勢回復に向け汗を流した。 地域のシンボルとして長年親しまれている大イチョウは、高さ約24メートル、幹周り約9メートル。1334年に根城が築城された当時から存在していたという。 だが、樹勢が弱くなっていることが確認され、市博物館は根の活性化には土壌改良が必要と判断。2023年から3年計画で土壌改良を実施し、昨年は関係者のみで作業した。 今回は、校歌の歌詞に大イチョウが登場する根城中に協力を依頼。参加を希望した3年生13人が作業に挑戦した。生徒たちは指定された箇所で根を傷つけないよう道具を使って土を丁寧に掘り起こし、組合職員が土壌改良材と肥料を混合させた土で穴を埋め戻した。 3年の真坂樹さんは「地域のためになるならと思い参加した。イチョウの歴史を知ることができた。この作業で元気が戻ってくれたら」と話した。
デーリー東北新聞社