トランプ氏事件検事が補佐と不倫 高裁「不適切」、裁判から除外
【ニューヨーク共同】トランプ次期米大統領らが2020年大統領選の際、南部ジョージア州での敗北結果を覆そうとしたとされる事件で、州高裁は19日、担当のウィリス地方検事を裁判から除外すると決定した。補佐役の検察官と不倫関係にあったため「外形的に不適切」と判断した。トランプ氏らが求めた起訴棄却は認めなかった。 トランプ氏らは昨年8月に起訴されたが、公判のめどは立っていない。次期大統領の刑事責任を追及できるのかどうかという問題がある上、新たに検事を探す必要性も浮上し、事件の先行きは一層不透明となった。 トランプ氏はFOXニュースに「無能な検事が不正に始めた事件を取り消すべきだ」と語った。 州高裁は決定理由について「地方検事を担当から外す以外、司法手続きに対する市民の信頼を回復させる解決策はない」と説明した。州地裁は3月に補佐役が辞任することでウィリス氏の続投を容認していた。