元朝日新聞社員の名刺を不正利用の疑い、消防職員を逮捕 撮影目的で
実在する元朝日新聞社員の名刺を不正に利用したとして、警視庁は、神奈川県鎌倉市消防本部職員の野見山大地容疑者(30)=鎌倉市=を私印不正使用の疑いで逮捕し、12日に発表した。容疑を認め、「朝日新聞の取材申請ならば受けてもらえると思った」と供述しているという。 築地署によると、逮捕容疑は、私立大の応援団を撮影する目的で4月8日、東京都新宿区の明治神宮野球場前で、応援団の学生に元朝日新聞社員名の名刺を交付し、他人の署名を不正に使用したというもの。実際には撮影しなかったという。署は、名刺は偽造したとみている。 同署によると、今年4月ごろから同様に朝日新聞社員になりすまして大学側に応援団の取材を申し込んだ例が複数確認され、実際に撮影したこともあったという。記事が掲載されないことを不審に思った大学側が朝日新聞に連絡し、発覚した。野見山容疑者は調べに「大学の応援団やチアリーディングを撮影しました」と話しているという。 野見山容疑者は2019年10月から23年10月まで、写真家として朝日新聞社のウェブメディアに寄稿していた。 朝日新聞社広報部の話 当社元社員の名前を記した名刺を使って虚偽の取材の申し込みをしていたとすれば、まことに遺憾です。状況を把握して以来、警察に相談していました。
朝日新聞社