不正関与を否定 洲本市元課長が百条委で証言~ふるさと納税をめぐる不正疑惑~
百条委員会は主に4つの点を調査しています。 ①温泉利用券をめぐる公文書偽造 ②おせち料理の不適切な事務処理 ③商品券の不正利用 ④市の旧東京アンテナショップをめぐる元課長の不正行為の疑惑についてです。 これらすべての項目で元課長と他の証人との証言が食い違っています。
虚偽の公文書 元課長「指示はしていない」と関与否定
まず、温泉利用券をめぐる公文書の偽造についてです。これまでに「元課長の指示で作成した」との部下の証言がありましたが、元課長は、「指示していない。担当職員がつくった。理事なり部長なりの指示で事務改善のために担当者がつくったのだろう」と関与を否定しました。
おせち料理 元課長「契約書を出してくれなかった」
続いて、契約書が存在しないおせち料理についてです。受注した東京のJTBパブリッシングは、「市から契約書を作成するよう要請がなかった」と文書で回答。一方、元課長は、「契約書を出してくれと言っても出てこず何度も注意した」と両者の証言内容が異なっています。
不正入手のパソコン 元課長「何をもって3台と言っているのか分からない」
商品券の不正利用についてです。浜辺副市長は、「元課長が不正に入手したパソコンは3台」と証言。元課長は、「何をもって3台と言っているか分からない。商品券で買ったのは1台」と語り、元課長と上司、部下との証言が食い違っていました。
ショップでの不正行為 元課長「事実ではない」
そして、洲本市のふるさと納税のPRを担った旧東京アンテナショップをめぐる元課長の不正疑惑についてです。サンテレビは、2023年9月、元課長が、代金を支払わずに弁当などの商品を食べたり、親しい女性などに公金で牛肉を送っていたりしたとする調査報道を放送しました。 ショップ内での不正行為について、元店長は「事実」。運営していた公社の支配人も「報告を受けたのは事実である」と証言。一方、元課長は、「事実ではない。事実でないから分からない」と否定しました。 百条委員会での虚偽の答弁は、3カ月以上5年以下の禁錮の罰則が科されます。委員会は6月をめどに報告をまとめたい考えです。
サンテレビジョン