「辛そうな顔はしない!」約13キロの装備で駆け足…警察最後の砦“機動隊”を体力自慢アナウンサーが体験…現場で感じ取ったものとは
石橋アナ 「救助するときにはもっと今より早いスピードが必要になってくる。右手がきまりすぎるとブレーキがかかりすぎるし、怖くて左手でロープを強く握ると進まない。日ごろの訓練の大切さを知ることができました」 ■午後1時~ 約13キロの装備身に着けての駆け足…脱落する記者も 昼食をとって午後1時。再び外に集合すると、最後は隊列を作り、大楯を扱う訓練が始まります。およそ7キロのプロテクターを身に着け、6キロ近くする楯を左手1つで抱えます。 県警機動隊 大内靖文小隊長 「駆け足!進め!」 「イーチイーチ!イチニーソーレ!」 重たい装備のまま走行訓練スタート。 「いしかわ!けんきーけんきー!(県警機動隊)」 掛け声を上げながらの走り込みに、野球部だった学生時代を思い返す石橋アナ。積極的に声を出して隊列を盛り上げます。 開始から5分が過ぎたころ、一向に止まる気配のない隊列に、記者たちの表情には次第に疲労の色が見え始めてきました。10分経つころには脱落する記者も。 「イーチイーチ!イチニーソーレ!」 それでも必死に声を出しながら走り続ける石橋アナ。 「全体とまれ!左向け左!」 15分が経過しようやく駆け足終了。何とか最後まで走り抜けることができました。 石橋アナ 「楯がとにかく重い、左手だけで抱えて持つのが相当きつかった」 訓練を終えると小隊長からは一言。 県警機動隊 大内靖文小隊長 「辛そうな顔はまずしないように。頼れる警察官であるように、辛くても踏ん張る」 辛くても辛そうにしない。 県民が頼れる機動隊員の矜持を学び、こうして1日の入隊プログラムが終わりました。 ■「“自分たちにしかやれない”という気持ちで…」警察最後の砦 機動隊 午後3時すぎ。機動隊の1日訓練を経て、最後に金谷悦也隊長から参加した記者らにあいさつがありました。 県警機動隊 金谷悦也隊長 「皆さん見ていると最初始めたころに比べてすごく凛々しく見えます。真摯に取り組んでいただいて胸が熱くなる思いで、自分が新人隊員のころを思い出しました。機動隊ではつらい現場、困難な現場、たくさんあります。そういう時には自分たちにしかやれないんだという強い気持ちで現場に臨んでいます」
管轄の警察署では対処できないような事案や、特殊技能が求められる事案など、困難な現場を受け持つことの多い機動隊。 有事に備え訓練を積み重ねる姿からは、文字通り「県警の最後の砦」としての使命感と高い誇りを感じ取ることができました。
北陸放送