新幹線で「隣」に人が座ると落ち着きません。「2席分」購入するのは規則的にNGですか? できれば快適に過ごしたいです…
旅行や出張で活用することが多い新幹線。家族や友人、同僚と一緒に乗る場合は楽しい時間となりそうですが、一人で利用する場合、誰が隣に乗ってくるか分からないというデメリットがあります。 特にビジネス利用で新幹線内でパソコンを使って仕事をする場合、隣の人に仕事の内容を見られてしまうのはリスクでもあります。このような事態を避けるために、新幹線の座席を横並びで2つ予約すれば、隣に人が座らないので快適に利用できる気がしますが、一人で2席予約することは可能なのでしょうか。 本記事では新幹線の座席利用とその予約について解説します。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
新幹線の座席を一人で2席買える?
JR東日本の旅客営業規則では「同一旅客は、同一区間に対して有効な2枚以上の同種の乗車券類を所持する場合は、当該乗車については、その1枚のみを使用することができる」と定められています。 つまり、一人あたり1席の予約しかできないことになっており、もし2席分のチケットを購入しても1席分は無効になってしまいます。また指定席の予約に限らず、自由席を2席取るのもマナー違反なのでやめましょう。
S Work車両なら、1.5席使用できる
新幹線の座席を2席予約することはできませんが、実は新幹線にはビジネスパーソン向けにゆったりと座れる座席が用意されています。その座席があるのは「S Work車両」です。S Work車両とは東海道・山陽新幹線の7号車(16編成の場合)に設定されているビジネス向けの車両のことです。 通常よりも通信容量が2倍のWi-Fiを利用してパソコンで仕事を進められ、Webミーティングや携帯電話の通話もできる車両となっています。その車両の中でゆったりと利用できる座席が「S WorkPシート」です。 S Work車両に10席設置されており、3人掛けシートの中央座席をパーティションで区切ることで1.5席分を利用できるという座席です。このS WorkPシートは普通車指定席(EXサービス利用)に1200円を追加した価格で販売されています。1.5席利用できるので、ひじ掛けも気兼ねなく使えるほか、ドリンクホルダーも設置してあるのでゆったりと利用することができるでしょう。