吉報に球児喜び 天理、智弁学園「新たな目標」 /奈良
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開催中止となった選抜高校野球大会の救済措置として、8月に開催が決まった「センバツ交流試合」。県勢として出場する天理(天理市)と智弁学園(五條市)の野球部の選手たちは10日、突然の吉報に戸惑いながらも、新たな目標ができた喜びをかみしめた。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 天理では午後4時からのミーティングで笠井要一部長が開催の決定を告げると、選手たちは「キョトン」としていたという。笠井部長は「このような機会はもうないだろうと思っていたので、本当に良かった。チーム一丸で試合に臨みたい」。中村良二監督も「出場機会に恵まれない学校のことを考えると複雑な思いもあるが、開催は本当にありがたい。センバツに出場予定だったメンバーを中心に、新たな目標に向かって頑張りたい」と語った。 智弁学園の小坂将商監督も「センバツで初めて甲子園の土を踏むはずだった選手たちが、中止でその機会を逃し、本当にかわいそうだった。これで3年生主体の新チームにとっていい舞台ができた」と喜んだ。井元康勝部長によると、選手たちは大喜びで、白石陸主将(3年)は「気持ちを引き締めて全力でやりたい」と決意を述べたという。【林みづき、萱原健一】