<センバツ>東邦の石川が投打に活躍 11奪三振、先制打点も
◇第91回選抜高校野球 ○東邦3―1富岡西●(26日・甲子園) 東邦の石川が投打に活躍した。投げては直球を軸に毎回の11三振を奪い1失点完投。打っては三回に中犠飛で先取点をもたらし、松井の左前適時打で勝ち越した後の七回は中前適時打を放った。富岡西は右腕・浮橋が緩い変化球を巧みに使い踏ん張り、六回は木村の右翼線適時二塁打で追いついたが、畳み掛けられなかった。 【今大会の全ホームラン】1試合2発 山梨のデスパイネ野村も登場 東邦・森田泰弘監督 浮橋投手は外中心の配球なので、踏み込んで中堅返しを指示した。石川は辛抱強く投げ、状況に応じた打撃ができるようになった。 富岡西・小川浩監督 浮橋は(2失点した)七回は初球の入り方が不用意だったが、打たせて取る投球ができていた。六回に畳みかけられていれば。 ◇松井が勝ち越しの左前打 「甲子園で打てて良かった」 ○…東邦の1番・松井は「結果が出て良かった」と値千金の一打を喜んだ。七回1死二塁、初球の速球が甘く入ったのを逃さず、勝ち越しの左前打とした。「ファーストストライクはどんな球でも打とうと思っていた」。それまでの3打席は無安打だったが手応えは良く、同点でも焦りはなかったという。「新チームになってから(エースの)石川と(4番の)熊田しか目立っていなかったので、甲子園で打てて良かった」と満足そうだった。