創業100年超える「国立公園城山温泉」破産開始決定 負債約3億円 コロナ禍以降も業況回復図れず 設備投資に対する借入負担が重荷に【香川・坂出市】
帝国データバンク高松支店によりますと、香川県坂出市府中町の「国立公園城山温泉」が、1月7日、高松地裁より破産開始決定を受けたことがわかりました。負債総額は約3億円とみられています。 「国立公園城山温泉」は1923年創業。1949年に法人改組した老舗温泉旅館です。創業時は農機具の製造を行っていましたが、1950年ごろから温泉旅館の経営を開始しました。 大展望温泉からは瀬戸大橋や瀬戸内海が一望できるほか、ラドン成分を含有する天然温泉として、神経痛や筋肉痛、関節痛、冷え性、慢性皮膚病などに効能があるとされていました。 また、施設内に観劇専用の芝居小屋を備え、劇団による大衆演劇を開催するなどして集客を図り、ピーク時には3億円弱の年収入高を計上していました。 しかし、その後は健康ランドやスーパー銭湯の進出による競合の激化とともに、個人消費の冷え込みなども相まって収入高は減少傾向が続き、採算性も悪化するなど厳しい経営を余儀なくされていました。 そうしたなか、2020年からは新型コロナウイルス感染拡大の影響で利用客がさらに減少、近年の年収高は1億円を下回る状況が続いていました。 業況の回復が図れないなか、過年度の設備投資に対する借入負担が重荷となり、事業の継続を断念したということです。
RSK山陽放送
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