ホアキン・フェニックスが、前作以上にこだわった“狂気的な”役作りとは 映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』
『ジョーカー』の最新作にして完結編となる、映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』。ジョーカー役を務めるホアキン・フェニックスは前作で役になりきるために大幅な減量を行い規格外の役作りで撮影に挑んだが、本作では前作以上の体作りを敢行。さらに、体形だけでなく、キャラクターの内面をより理解する役作りを行ったうえで再び世界を震撼させるジョーカー役に戻ってきたことを明かした。 前作『ジョーカー』で理不尽だらけの世の中で、不遇な生い立ちに行き場のない“怒り”を募らせ悪のカリスマ“ジョーカー”へと変貌を遂げる孤独で心優しい男を演じたホアキン・フェニックス。狂気的な姿を演じるにあたりホアキンは、撮影前の食事は蒸し野菜だけで過ごし体重を23㎏以上も減量した。 そんなホアキンは、ジョーカーの物語の完結編となる本作でも、狂気的な役作りに挑んだ。前作に引き続き監督を務めるトッド・フィリップスは「ホアキンは最も献身的な俳優であり、続編では体重を再び減らすことについても話しました。『ジョーカーは病院に収監されているし、そこには薬もあり、階段を登ったりもしないから前作よりも細くならなくてもいいよね』と言うと、ホアキンは『いやいや、絶対に痩せる』と言い、実際にはもっと細くなった姿で撮影を迎えました」と語る。 ホアキン自身も「今回の体作りは前回とは違いダンスの練習が必要だったのでより難しかったです。安全に痩せることができましたが私はもう49歳なので、これがおそらく最後になるでしょうね」ともう一度行うことは想像できないほどの過酷な体作りを行ったことを明かす。 民衆によって社会の代弁者として祭り上げられ、ジョーカーの狂気がレディー・ガガ演じる謎の女性リーや周りへと伝播していき世界中を巻き込むショーを巻き起こしていく本作で、ホアキンが挑んだ役作りは体作りだけでない。「前作がとても特別だったので、それを汚したくないという思いがありましたが、同時に挑戦のアイデアも大好きでした。物語を続けることに挑戦すること、新しいトーンを見つけること、そして音楽やパフォーマンスのアイデアについて話しました。このキャラクターにはまだ探求すべきことがたくさんあったのです」と前作以上にキャラクターに内面をさらに深掘りしたという。ジョーカーというキャラクターを語る上で“音楽”の要素が欠かせないと明かすホアキンは、タップダンスを猛特訓。撮影では生歌唱にも挑戦するなど、これまでのキャリアの中でも未体験の役作りにも臆せず挑んだ。 映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は、10月11日(金)より全国劇場公開。
otocoto編集部