上場企業分析 東海染工、収益力強化の取り組み加速 染色加工の営業赤字脱却へ 価格転嫁交渉、生産効率を向上 非繊維事業強化も課題
繊維の染色加工を手がける東海染工(本社名古屋市)は、収益力強化に向けた取り組みを加速している。本業の染色加工事業は価格転嫁が進まず、厳しい事業環境が続く。粘り強く交渉を続けるほか、工程や設備の見直しで生産効率を高める。また、洗濯や子育て支援などの非繊維事業を強化。2026年3月期までに、非繊維事業で45億円以上の売り上げ目標を立て、染色加工業にとどまらない「生活関連企業」への転身を図る。