人気高いのはチャイルドシート 開始1年 三重・松阪市のベビー用品リユース事業
持ち込み403点、引き取りは359点
三重県松阪市社会福祉協議会が昨年5月末から曽原町の同社協三雲支所で始めた「ベビー用品リユース事業」の1年間の利用実績がこのほどまとまった。支所に持ち込まれたのは延べ403点、支所から引き取られたのは同359点だった。同支部によると特にチャイルドシートの人気が高く「もし不要な物があれば頂けたら」と呼び掛けている。 リユース事業は一昨年度、三雲地域振興局管内であった子育て世代の保護者と竹上真人市長による意見交換会での出席者の提案がきっかけとなり、昨年5月29日に始まった。成長に伴い、特に短期間で使い終わる乳幼児のベビー用品を提供してもらい新たな使い手に無償で譲り渡す。子育て世代の経済的な負担軽減だけでなく社会資源の有効活用にもつなげる狙いがある。 同支部によると、この1年間の持ち込みは延べ403点。内訳は①チャイルドシート=74点②乳幼児用椅子=57点③ベビーカー=48点④歩行器類=47点⑤柵類=43点⑥ベビーベッド=30点──で知育玩具、乳母車などの「その他」が104点あった。 一方、保管スペースなどの問題から、キャラクターのおもちゃ、縫いぐるみ、三輪車などは対象外。絵本については同社協嬉野支所が実施するリユース事業などを紹介した。事業開始当初に比べ在庫数は減少傾向にあり、在庫品の種類の〝固定化〟も進む。 三雲支所では「事業開始当初よりやりとりは少ないが今でも月20件程度の出入りはある。まだまだ使えるのに廃棄などをするのはもったいないという思い出の品を次の方に使ってもらえることで喜んでもらっている。うまく循環ができているという成果はある」としつつ「持ち込まれるタイミングまではこちらで調整できず、渡せる物が無いということもある。チャイルドシートは時に少なくなってきており、もし譲っていただける物があれば」と呼び掛けている。 事業や在庫品に関する問い合わせは同支所TEL 0598(56)7247 へ。