舞台版「となりのトトロ」、ロンドンで無期限ロングラン上演決定
宮崎駿(※崎=たつさき)監督のアニメーション映画を舞台化した「となりのトトロ」(My Neighbour Totoro)の、イギリス・ロンドンのウェストエンドでの無期限のロングラン上演が決定。本舞台は、映画『となりのトトロ』で音楽を担当した久石譲が発案し、日本テレビとロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)が共同で製作した。 【画像】ローレンス・オリビエ賞で最多6冠を獲得 初演は22年にロンドンのバービカン劇場で行われ、23年11月から今年3月まで同劇場で再演。その間、全公演が完売し、29万人を動員。さらにローレンス・オリビエ賞で最多6冠を獲得するなど、高い評価を受けている。 久石譲は初演時、「この映画には普遍性があるから、まったく違うカルチャーで育った人たちが違う言語でやっても、きっと世界中の人に伝わるはず」とコメントしていたが、その言葉通り、多くの観客に愛される作品となった。 日本テレビのプロデューサーでスタジオジブリの取締役である依田謙一は、「久石譲さんがリードしてくださった作品を大切に上演していきたい。日本企業が日本のコンテンツでウェストエンドでの幹事公演を始めることは初めての試みです。長く愛されることで映画を観たいと思う人が増えると嬉しい」と意気込んでいる。 公演地となるジリアン・リン・シアターは、アンドリュー・ロイド・ウェバーが所有し、「キャッツ」を生んだ劇場で、ウェストエンドでは珍しい横長の構造。RSCのプロデューサーであるグリゼルダ・ヨークは、「本作をロングランするなら一番合うと思っていた劇場。ネコバスも窮屈な思いをしなくて済みます」と喜びを語った。 タイトルデザインも手掛けたスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「人々がロンドンを思い浮かべる時、トトロを思い出してくれると嬉しいです」とコメントしている。 コメント フェリム・マクダーモット(演出) 映画を愛してくださっている方にも、新たにメイとサツキの物語を知った方にも、あらゆる層の観客から受けている愛をいつも嬉しく思っています。この舞台の喜びをロンドン・ウェストエンドでより多くの方々と共有できることは大変な名誉なことです。「となりのトトロ」の成功が続くことに驚きつつ、人生に二度とはない演劇経験を心より誇りに思います。 鈴木敏夫(スタジオジブリ プロデューサー) 人々がロンドンを思い浮かべるとき、トトロを思い出してくれると嬉しいです。 依田謙一(日本テレビ プロデューサー/スタジオジブリ 取締役) 久石譲さんがリードしてくださった作品を大切に上演していきたいと思います。日本企業が日本のコンテンツでウェストエンドでの幹事公演を始めることは初めての試みです。長く愛されることで、映画を観たいと思う人が増えると嬉しいです。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーとのパートナーシップに感謝します。 グリゼルダ・ヨーク(ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー プロデューサー) 「となりのトトロ」は想像力と勇気の物語であり、私たち自身の中にいる子供の頃の声を呼び覚まし、普段夢見るその先にある信じることの大切さを思い出させてくれます。この公演をロンドンのジリアン・リン・シアターでより多くのお客様にご覧頂けることは、私が夢見たことを越えることです。久石譲さん、そしてスタジオジブリ、日本テレビとのパートナーシップに感謝します。 日程:2025年3月8日(土)~無期限ロングラン 会場:ロンドン ジリアン・リン・シアターにて上演 チケット:2024年5月3日(金)一般発売 エグゼクティブ・プロデューサー:久石譲 原作:宮崎駿「となりのトトロ」 音楽:久石譲 脚色:トム・モートン=スミス 演出:フェリム・マクダーモット 製作:日本テレビ/ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー
シネマカフェ シネマカフェ編集部