侍ジャパンの先発、才木が尻上がりに5回2失点も、一発勝負の怖さをかみしめる
野球の国際大会「ラグザス プレミア12」(読売新聞社など協賛)で日本代表「侍ジャパン」は22日、2次ラウンド第2戦でベネズエラを9-6で破り、このラウンド2連勝として24日の決勝進出に大きく前進した。
2次ラウンドで初戦を取ったチーム同士の負けられない一戦で先発を任された才木。3点リードで優位に進めたいところで、援護してもらった直後の二回に手痛い失点を喫した。
先頭打者に10球粘られた末に四球を与え、後続の打者は左飛に打ち取ったもののフェンスぎりぎりまで運ばれた。なおも一死一塁、「一発をくらっちゃいけないところ」。そう注意を払っていたが、7番打者に甘く入ったところをバックスクリーン左へと運ばれた。
初対戦となるベネズエラ打線を「パンチがあって長打力がある」と見ていた才木。バッテリーを組む坂倉も「大技も小技もしてくる。無駄な走者を出さずに一つずつアウトを重ねたい」と警戒していたが、試合序盤で流れを悪くしてしまった。
直球中心に押し、二回以外は先頭の走者を出すことなく尻上がりに調子を上げて5回2失点にまとめたが、たった一球の失投が命取りになる。一発勝負の怖さも思い知らされたマウンドになった。(平島さおり)