琉球ゴールデンキングス、連勝でグループB首位に【EASL/バスケ】
一時は2桁リードも最後は大接戦に
3Qも、琉球はNo.2チャンキーやNo.7シーラらのしぶといオフェンスに手を焼いた。しかし、相手のゾーンディフェンスに対し粘り強くチャンスを見つけては、No.45クーリーやNo.53カーク、No.12ケヴェ・アルマらがペイントで得点を重ねて反撃。特に、No.34小野寺祥太からのパスを受けたNo.53カークがショートジャンパーを沈めて59-61と2点差に詰め寄り、No.23デグアラが4つ目のファウルをコールされた3Q残り6分47秒以降、辛抱が徐々に実を結んでいく。3Q終了までに72-73とビハインドを1点にすると、最終クォーター開始1分過ぎにはNo.18脇真大がスティールからのブレークでレイアップを決めてついに74-73と逆転。残り6分9秒でNo.14岸本が3Pシュートを決め、86-76とし、この試合で初めて2桁リードを広げた。 マカオはそれでも、終盤No.23デグアラのポストからの得点などで追い上げた。残り2分半を切って琉球のリードは94-91とわずか3点のみ。さらに残り1分38秒、No.31アルティーノのドライビング・フックで94-93と勝負は全くわからない状況に。ただ、最後の局面で琉球は落ち着いていた。残り58秒、No.14岸本が果敢なペイントアタックからNo.45クーリーへとパスをつなぎ、きっちり加点して96-93。その後のマカオのオフェンスをしのぎ、最後はNo.7シーラの3Pシュートがリムを外れて試合終了となった。 琉球はNo.12アルマが29得点、13リバウンド、4アシストと大車輪の活躍。プレーヤー・オブ・ザ・ゲームに選出されたNo.12アルマは試合後のインタビューで、「(終盤は)相手のゾーンに対しアグレッシブに、僕が攻めやすいスポットを見つけようとしたのがうまくいった」と振り返った。 琉球ではNo.45クーリーも23得点、19リバウンドとモンスター・スタッツ。またNo.14岸本も3Pシュート12本中4本成功の18得点に12アシストとダブルダブルを記録していた。故障者が複数出ている琉球は、この試合での登録は9人だけ。そんな中で、主力の活躍を軸としながら全員が辛抱強く40分間持ち味を出し切ってアウェイでつかんだ勝利には、格別の意義がありそうだ。 一方マカオは、24得点でトップスコアラーとなったNo.2チャンキーのほか、No.31アルティーノが17得点、No.7シーラとNo.23デグアラが16得点と4人が2桁得点を記録。No.31アルティーノとNo.23デグアラはリバウンドもそれぞれ20と12でダブルダブルだった。組織立ったプレーこそあまり多くなかったマカオだが、個々の能力の高さは大いに発揮されていたことを、これらの数字が示している。 この日の一戦を終えた時点で、グループBで2勝を挙げているのは琉球のみ。EASLにおける琉球の次戦は12月4日(水)に沖縄アリーナで行われる釜山KCCイージス(韓国)との一戦だが、昨季逃した4強入りを実現するにもこのまま連勝を重ねていきたいところだ。釜山は現時点までまだEASLでの開幕を迎えていないが、11月6日(水)にマカオと対戦することになっている。この対戦の情報も追っておくと、琉球vs.釜山がより楽しく観戦できるかもしれない。 協力=Bリーグ