沖縄コスメLIST.4 「ゆめじん」沖縄本島のやんばる地域、今帰仁村で有機栽培したハイビスカスなどをぜいたくに採用したオーガニックコスメ
県内外で定評のある〝沖縄コスメブランド″を紹介する企画の第4弾。今回取り上げるブランドは、沖縄本島北部・やんばると呼ばれる森林が広がる地域に自社農園をもち、オーガニックコスメを開発している「ゆめじん(YUMEJIN)」。江中直人・ゆめじん専務に取材した。 ――:「ゆめじん」を立ち上げたきっかけは? 【画像】沖縄コスメLIST.4 「ゆめじん」沖縄本島のやんばる地域、今帰仁村で有機栽培したハイビスカスなどをぜいたくに採用したオーガニックコスメ
江中直人・YUMEJIN・ゆめじん専務(以下、江中):創業は1997年です。先代である諸喜田篤(しょきた・あつし)が、今帰仁村にある2億年前の岩石から抽出したミネラルをもとにした、自然にやさしい土壌改良剤を販売していまして。ある日、お客さまがそれを「自然にやさしいなら、人肌にもやさしいだろう」と肌に塗ったところ、疥癬の症状が改善したという報告があり、それを機にスキンケア研究をはじめました。ちなみに、そのミネラル抽出水は、現在も〝今帰仁ウォーター″として販売しています。
――:現在の主力商品は?
江中:有機農法で育てたハイビスカスや月桃から抽出したエキスを配合したヘアケアです。沖縄ならではの唯一無二な化粧品を、ということで考えていたところ、先代の母親がハイビスカスのエキスを洗髪に使っていたことを思い出して、研究・開発した商品です。こちらは低刺激処方で、しかもハイビスカス葉エキスの保湿力が地肌と毛髪にうるおいを与えるため、非常にリピーターが多い商品になっています。
また、現在はメジャーになりつつある〝月桃コスメ″も弊社が先駆けて開発しており、当時発売した月桃蒸留水もロングセラーになっています。月桃の種類は複数ありますが、弊社では〝タイリンゲットウ″という品種を採用しています。花は咲くものの実にはならない品種で、清潔感のあるさわやかな香りと、精油の採油量が多いことが特長です。葉だけではなく茎からも精油は採れるのですが、香りに雑味が出てしまうのが難点でして。そのため、弊社では透明感ある香りを追求すべく、月桃の葉のみを使用しています。