下関ボート「SGチャレンジカップ」と「GⅡレディースCC」 一瞬の判断力が勝負の分かれ目…年末の〝大一番〟出場へのラストチャンス
【植木通彦 ちょっといい話】 年末の大一番・SGグランプリ、PGⅠクイーンズクライマックス出場へのラストチャンス「SG第27回チャレンジカップ」と「GⅡレディースCC」が山口・ボートレース下関で開催中です。 約1600人のボートレーサーが1月から取り組んだ結果が実ったレーサーだけがひのき舞台に立てます。最後のチャンスにかける思いはさまざまです。当然このSGを優勝することは第一目標ですが、終了時点の獲得賞金額でグランプリ出場が決まるだけではありません。さらにベスト6までに入ることが重要だから思いは複雑なのです。 上位6人に入るとグランプリ本番で優位に立てるメリットがあるからです。それについては次回に説明しますが、そういう事情があるのでチャレンジカップではいつも以上に着順を意識して走ります。気合を入れながらも冷静さが必要なSGといえます。獲得賞金1位で出場したレーサーがなかなか勝てないという過去の結果をみても特別なプレッシャーがあるのかもしれません。そのあたりが注目点と思います。 初日ドリーム戦に出場した馬場貴也=写真、毒島誠、峰竜太、平本真之、菊地孝平、池田浩二ら各選手を中心にレースが繰り広げられるでしょうが、それぞれ本番のグランプリでの位置を意識した走りに注目です。直前の賞金ランクでは馬場選手から平本選手までが6位以内。馬場選手がトップのまま突っ走るのか、ダークホースが優勝して6位以内に食い込んでくるのか、注目ポイントは満載です。 同時に女子レーサーも存在感を増しています。SG優勝の実績がある遠藤エミ選手はSGチャレンジカップに出場していますがレディースCC出場組では三浦永理、細川裕子、平山智加、宇野弥生、西橋奈未、藤原菜希ら各選手が中心です。このメンバーを見て感じるのはスタートやターン、整備力などにプラスして周回中の混戦でスピードあるまくりで着順をキープさせ次のターンで勝利できるテクニックと判断力があると思います。レースで勝率の高いレーサーと競うことで身についた能力でしょう。楽しみにごらんください。 開催場の下関はレースコンディションは常に良好でスピードレースになることが予想されます。スタートで決着がつくというよりターンやターンに入るまでの直線の走りかたなど、一瞬の判断力の勝負になるのではないかと思います。私の経験ではその一瞬に対応するために出足や乗りやすさ、伸びの順番に必要だと思います。コメントにご注目ください。