「地元で指導、今後の糧」パリ五輪出場の上山選手 三重・松阪出身 陸上
住友電工4選手が講師 市RUN祭に小中70人
三重県松阪市美濃田町出身で今夏のパリ五輪・陸上競技日本代表の上山紘輝選手(25)=市立西中出身=をはじめ、所属する住友電工(兵庫県伊丹市)の4選手を招いた「Runフェスタまつさか 住友電工陸上競技部による陸上競技教室」(市など主催)が11月30日午後1時半から、山下町の市総合運動公園芝生広場で行われた。小中学生約70人がトップアスリートから直接指導を受け、夢の時間を過ごした。 上山選手は市立阿坂小学校時代にチームG松陸で競技を開始。同西中、県立宇治山田商業高校、近畿大学を経て、現所属。今年のパリ五輪では男子200メートルと同4×100メートルリレーの日本代表として出場し、リレーでは予選、決勝ともに4走を務め、5位入賞に貢献した。自己ベストは200メートルが20秒26。100メートルが10秒31。 同陸上教室は、市が関西経済連合会(会長=松本正義・住友電工会長)のアスリート派遣事業に応募し実現。昨年12月に同会が行ったシンポジウムで市の土性沙羅さん(30)が講演会を行った縁もある。 今回、子供たちがトップアスリートから直接指導を受け、技術や競技に対する取り組み姿勢などを学んでもらうとともに、今回の経験を通して、自身のこれからの人生の弾みにしてもらおうと企画した。 対象は日本陸連会員でかつ、小学生は市内在住か市内の陸上クラブ所属の4~6年生、中学生は市内在住の1~3年生。 講師を務めたのは上山選手と、2021(令和3)年の東京五輪男子4×400メートルリレー日本代表の鈴木碧斗選手(23)、24(同6)年の日本選手権女子400メートルハードル準優勝の梅原紗月選手(30)、23(同5)年の全日本実業団200メートル準優勝の安田圭吾選手(24)の計4人。 はじめに、上山選手のパリ五輪4×100メートルリレー5位入賞をたたえ、その場にいた全員で祝福と記念品贈呈が行われた。