42歳会社員、職場で「管理職」の打診を受けました。年収が「700万円」に上がるのですが、「残業代」がつかないって本当ですか? 断ったほうがよいでしょうか…?
管理職になりたくない人は約61.1%
2018年に厚生労働省が公表した調査結果では、役職ではない社員のうち、「管理職以上に昇進したいとは思わない」と答えた人は、約61.1%です。 その解答理由は「責任が重くなる」(71.3%)「業務量が増え、長時間労働になる」(65.8%)「現在の職務内容で働き続けたい」(57.7%)「部下を管理・指導できる自信がない」(57.7%)といったものでした(上位5つの複数回答)。 同調査の解答結果からは、次世代を担う労働者の価値観が多様化し、管理職を目指す人が多くないことが分かります。
管理職になるかは、今後のキャリアを見据え総合的に判断を
ひたむきに仕事に取り組み、その内容が評価され、管理職の打診を受けられるのはとてもうれしいことですね。 一方で管理職になることで給与面が悪化する可能性や、伴う責任の重さや仕事量が増すことを想定した場合、管理職になるという判断に慎重になる人も多いでしょう。 しかし、管理職になることで「マネジメント経験」を積むことができるため、その後の社内出世はもちろん、転職時の選択肢を広げることができます。管理職経験者の求人案件にも応募できるようになるため、転職市場での価値が高まります。 給与面や今後のキャリアまで考慮した上で、管理職になるかどうか検討してみてはいかがでしょうか。 出典 e-Gov法令検索 労働基準法 厚生労働省 平成30年版 労働経済の分析-働き方の多様化に応じた人材育成の在り方について- 執筆者:小林裕 FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート
ファイナンシャルフィールド編集部