２回、大竹に適時内野安打を打たれて悔しがる大野（撮影・立川洋一郎）

　「阪神１５－２中日」（２０日、甲子園球場） 　中日が今季初の３連敗で首位陥落の危機に立たされた。先発の大野雄大投手が大誤算で二回途中６失点ＫＯ。救援陣も打ち込まれて今季ワーストの１５失点、３戦連続７失点以上と自慢の投手陣が崩壊した。 【写真】まさか２回もたず　ベンチから交代を告げに登場する立浪監督 　まさに悪夢の様な展開だった。打線が試合をひっくり返して迎えた二回だった。先頭・ノイジーへの四球でリズムが狂うと、坂本、木浪に連打を浴びて無死満塁のピンチを背負った。大竹は打ち取ったかに思われたが、不運なタイムリーとなって同点。さらに近本に勝ち越し犠飛を許し、続く中野に四球を与えたところで立浪監督は交代を決断した。 　２番手の梅野は森下に左前適時打、大山に犠飛、佐藤輝に右翼線２点二塁打を浴びた。さらにカリステの適時失策もあり１イニング７失点。まさかの展開に敵地はお祭り騒ぎとなり、以降も猛攻を止められなかった。 　六回には橋本が前川に適時打を浴び、七回には勝野が中野にタイムリーを浴びた。さらに大山、佐藤輝、前川と３者連続適時打で一挙５失点。ベンチには重苦しいムードが漂った。 　打線も三回以降はわずかシングルヒット２本に抑え込まれ、１０勝一番乗りからまさかの３連敗となった。振り返れば２位に浮上した阪神が０・５ゲーム差に迫ってきており、首位陥落危機に立たされた。