息子に「絶対イヤ!」と断られたけど…オープンキャンパス、親だけで行ってもいい?
大学を知って不安を払拭
同じく通信教育「進研ゼミ高校講座」の高校生会員やその保護者向けに情報発信している松本直子さんも、長女と長男が受験生だったときには、オープンキャンパスに参加しました。当時を振り返り、「オープンキャンパスに行くことで、親としてもたくさんの発見がありました」と言います。 「長女(現在は社会人1年目)が高校2年の時に、『どうしても行きたい大学がある』と相談されました。娘は高校2年までこれといってやりたいことがなく、卒業後は専門学校に行くのか、大学に行くのかも決まっていませんでした。ですから娘が『この大学に行きたい』と意思表示してくれたことがとてもうれしかった半面、娘が選択した経緯を知らなかったので、『そこで本当に大丈夫なのだろうか』という不安もわきました」 そんな不安を解消してくれたのが、親子で参加したオープンキャンパスでした。映像やアートなど新しい分野にも力を入れている私立大学で、キャンパスはとてもきれいな印象。娘がやりたい分野の学部も充実しているうえに、キャリア教育が1年次から実施されるなど、就職のサポートにも力を入れていることを知り、期待値が一気に高まりました。 「オープンキャンパスが終わる頃には、『この大学なら大丈夫。娘を全面的に応援しよう』という気持ちになっていました」 その後、長男(現在は大学3年)の大学受験も経験し、大学の良さは名前や偏差値だけでは測れないことが実感できました。また、子どもと一緒に行くことで、わが子がどんなことに興味を持っているかを知ることができました。 「息子は工学部志望でしたが、工学部の中でもどの学科を受験するか迷っていたので、オープンキャンパスで各学科の展示を回りました。すると、都市工学への反応はいま一つでしたが、金属工学の展示物にくぎ付けに。また、図書館の蔵書にこだわるなど、親としては意外な一面が見られました。現在は図書館が3つある大学に進学してマテリアル工学を学び、充実した日々を送っています」