4600万円の注文住宅を建てた夫婦「もう少し広ければ実現したかった間取り」。シューズクロークはあるある?
数千万円をかけてマイホームを建てるのであれば、できるだけ後悔したくないものです。 国土交通省が5年ごとに実施している住生活総合調査によると、住宅に対する不満率は1988年(昭和63年)以降年々減少しているものの、前回2018年の調査(14回目となる最新の調査は2023年12月から実施する予定)においては23.1%(非常に不満3.0%、多少不満20.1%)となっています。 【写真で見る】シューズクロークやパントリー…「もう少し広ければ実現したかった!」 つまり約4人に1人は不満を抱えていることになるので、決して少ないとはいえません。 冬休みの期間を利用し、住宅展示場やモデルハウスを訪れる予定の方も多いのではないでしょうか。 住宅購入に向けて必要なことは、事前に他の人の失敗事例を知って注意点を学んでおくことです。 できるだけ数多くの失敗事例を知っておくことが、マイホームのプランづくりに役に立つことは間違いありません。 そこで本記事では実際に注文住宅を建てた方の後悔している点を紹介したいと思います。 ※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
4600万円の注文住宅を建てた夫婦の後悔ポイント
ここでは4600万円で注文住宅を建てた夫婦に「もう少し広ければ実現したかった」と後悔している間取りについて教えてもらいました。 ●後悔ポイント1:玄関にシューズクロークを設ければ良かった 夫婦はまず、もう少し広かったら検討したかった間取りとして「シューズクローク」を挙げました。 玄関が狭いとすぐにモノが溢れてしまいがちです。 靴だけでなく、濡れた傘やベビーカー、ゴルフバック、アウトドアグッズなど屋外で使用するものを収納することができるシューズクロークが玄関の近くにあると、急な来客があっても玄関をスッキリと見せることができます。 また土などの汚れがついたものを家の中に持ち込まずにすむのも、シューズクロークのメリットです。 したがって近年の住宅には玄関近くにシューズクロークを設けることが多くなりました。 一方では収納したいものが多くなるほどその分のスペースを確保する必要があるため、建築コストがかさんでしまいます。 また家の面積に制限がある場合には、シューズクロークを設けること自体を躊躇してしまうこともあるでしょう。 そのためシューズクロークを設ける場合には、事前にどんな用途で使用してどんなものを収納するのかを良く考えておくことが大切です。 そして建築コストとの兼ね合いもあるので、「とりあえず玄関近くには屋外で使用するものを収納するスペースを設けておこう」といった安易な考えで設置してしまうと、かえってものを詰め込み過ぎて、費用をかけた割に使いにくくなってしまうことがあります。 ●後悔ポイント2:リビングの近くにトイレがあるので音や臭いが気になる 夫婦はさらに、リビングとトイレの導線にも後悔しています。広さの制限があるため、どうしても距離が近くなってしまったそうです。 住まいの間取りを決める時には、どうしてもリビングやキッチンなどを優先しがちなので、トイレの位置決めは後回しになることが多いと思います。 その結果リビングとトイレが近くなってしまうと、音漏れや臭いが気になって落ち着かないという人も少なくありません。 特に家が狭い場合には、リビングにトイレが直結した間取りになることが多くなりますが、小さな子供や高齢者がいるご家庭の場合には逆にメリットになります。 したがってメリットとデメリットを事前に良く考えることが大切です。 ●後悔ポイント3:洗面脱衣室が玄関の直線上にある 次の後悔点として挙げられたのが、玄関と洗面脱衣所の導線。夫婦は「洗面脱衣室が玄関の直線上にあるため、ドアを開け放しているとヒヤッとすることがある」と語ります。 洗面脱衣室が玄関の近くにあると、外から帰ってきてすぐに手を洗うことが出来るので、特に小さな子供がいるご家庭では便利です。 しかし冬にドアを開け放していると非常に寒かったり、来客があると玄関から丸見えになったりするデメリットがあります。 家が狭いとどうしても洗面所と脱衣室とを1部屋にまとめざるを得ないので、洗面脱衣室の配置には注意が必要です。 ●後悔ポイント4:キッチンが部屋の真ん中にある 最後の後悔ポイントはキッチンの位置です。 「キッチンが部屋の真ん中にあるため、急な来客があった時にキッチンで使用しているものが人目につきやすく、雑然とした印象を与えてしまいます。パントリーがあれば良かったのですが…広さが足りず諦めました」とのこと。 キッチンには食料品や調味料、消耗品、調理家電などをストックしておくことが多いので、パントリーを設置しておくと非常に便利です。 しかしキッチンスペースが限られている場合には、パントリーを設けたことでキッチンが狭くなって使いにくくなってしまうこともあります。 したがってパントリーを設置する場合には、キッチンスペースとのバランスを考慮しながら適切なサイズを検討することが大切です。