ほろ苦初勝利のエディー・ジョーンズHC、若手のミス指摘も大谷翔平を重ね前を向く「ここは忍耐力が必要」
「ラグビー・パシフィックネーションズカップ1次リーグ、日本代表55-28カナダ代表」(25日、バンクーバー) 【写真】先制トライを決めたツイタマ B組の日本代表(世界ランキング14位)は前半から得点を重ね、カナダ代表(21位)を破った。復帰後からテストマッチ4試合目で待望の初勝利を飾ったエディー・ジョーンズHCは「前半に関してはわれわれの目指すことができたが、後半はボールをコントロールできないシーンが多かった。目指しているスタイルをさらに精査していきたい」と試合を振り返った。 試合の主導権を握ったのは日本だった。前半4分にWTBマロ・ツイタマの先制トライを皮切りに、前半だけで5つのトライを奪う。フィジカルで劣る相手をスピードで崩し38-7で折り返した。しかし、後半に入るとミスを連発し、失点を重ねた。エディーHCは「若いチームにありがちな点。前のめりになりがちなシーンが多かった」と指摘した。 反省点が決して少なくなく、手放しで喜べない“ほろ苦初勝利”となったが、エディーHCは日本のスーパースターを引き合いにこう話した。 「ここは我慢であり忍耐力が必要な部分だと思う。大谷(翔平)を思い起こしています。若手のときは何でも打ちたい、投げたいと思っていた。ただ、これほど偉大なプレーヤーになったのは何を打つのか何を見逃すのか、明確な判断が出きるようになったからだ。大谷は30を経過しましたがまだまだ発展途上。すごいね大谷」。 また、テストマッチ4試合連続出場となったFB矢崎(早大)について「スピードとパワーを今後伸ばさないといけない。ラグビー界の大谷となってほしい」と期待。矢崎は帰国後、早大に戻る可能性が高く、同大会残り試合のFBは山沢が起用される見込みだという。