16日の閉鎖が決まった山武市の殿下海水浴場＝14日午後4時40分ごろ（写真一部加工）

　激しい風雨を伴って16日に最接近見込みの台風7号に、千葉県内各地で14日、警戒が強まった。海水浴場の閉鎖や行事中止も決まった。 　16日は山武市内にある五つの海水浴場が全て閉鎖される。勝浦市も同日は市内三つの海水浴場を閉鎖。富津市でも16日に市内4カ所の海水浴場の遊泳禁止を予定する。 　一宮町観光協会は、16日に一宮川河口で予定していた夏の風物詩、灯籠流しの中止を決めた。毎年8月15日に匝瑳市大浦地区で行われる「大浦花火大会」は9月21日に延期。銚子市の河岸公園で17日に開催予定だった「うみのまちのフェスティバル」は18日に順延。 　県によると、14日時点で災害対策本部などの設置は決まっていないが、各市町村には台風に事前に備えるよう連絡している。県防災ポータルサイトやX（旧Twitter）では13日から「気象情報に留意し、ハザードマップなどを確認してほしい」などと県民に呼びかけ。同課担当者は「地震とは違って事前に備えることができる。持ち出す非常品をまとめたり、停電の対策をしたりして台風に備えてほしい」と強調した。 　千葉市中央区のパートの女性（47）は「逆流を防ぐために排水溝を掃除したり、風で飛ばないようにベランダの植木鉢を中にしまった」。茂原市の男子高校生（18）は「水やロウソクを準備したい。当日は外出を控える」と肝に銘じた。