「6年ハラスメントに苦しんだ職員の大勝利」前副町長を大差で破った愛知県東郷町の石橋直季新町長
ハラスメント問題で前の町長が辞職した愛知県東郷町で2024年6月9日、町長選挙が行われ、新しい町長が誕生しました。 【動画で見る】「6年ハラスメントに苦しんだ職員の大勝利」前副町長を大差で破った愛知県東郷町の石橋直季新町長 当選した38歳の石橋直季さんは9日夜、支援者と共に喜びの声をあげました。 石橋直季新町長(9日): 「これは6年にわたってハラスメントの問題に苦しんできた、東郷町役場・職員の皆さまの大勝利でもあると私は思っています」 石橋さんは、前町長のハラスメント問題への対応に批判的だった前の町議会議長でした。 <井俣憲治前町長の発言> 「バカじゃねえか。本当にバカじゃない」 「そんな奴おれへんて。お前ぐらいだって、そんなアホ」 東郷町では、職員への数々のパワハラ、セクハラなどが指摘された井俣憲治前町長が、5月に辞職していました。 今回の町長選挙では、石橋さんと前の副町長の近藤悦規さん(60)との一騎打ちとなり、互いにハラスメント撲滅を訴えました。 近藤悦規さん: 「当時の私は町長を制する力もございませんでした。ハラスメントを見逃さない体制を築いていきたい」 前町長のハラスメントを認識しながらも止めることができなかったという近藤さんも心機一転、撲滅を訴えましたが、5000票近くの大差で、石橋さんの勝利となりました。 石橋新町長は10日、多くの職員の拍手に迎えられ、初登庁しました。 石橋直季新町長(10日): 「ハラスメントに6年間苦しんだ職員の方が役場の中で踏ん張ってきてくれたから、こういった勝利もつかむことができたと思っています。38歳、その若さにかけていただいた部分が非常に多くあると思います。全身全霊、東郷町の未来をつくっていくために頑張りたいと思います」