ドジャース・山本由伸(左)とロッテ・佐々木朗希

　ロッテ・佐々木朗希投手（22）に関する米メディアの報道がにぎやかになってきた。19日（日本時間20日）にはフィラデルフィアのメディア「フィリー・スポーツ・ネットワーク」が今オフにもメジャーに挑戦すると言われている佐々木を特集。地元球団のフィリーズに獲得を猛プッシュした。 　フィリーズは今季、佐々木視察のためにスカウトを日本に送り込んでおり、佐々木に大きな関心を寄せている。同メディアは「フィリーズに先発投手は必要ではないが、佐々木は余裕を持たせるべき選手だ。彼は山本由伸よりもいい選手に見えるし、まだ22歳。もし佐々木がポスティングされれば、フィリーズは彼と契約するために全力を尽くさなければならない。彼はNPBから出てきた最高の投手候補だ」と進言した。 　昨オフ、フィリーズは山本争奪戦にも参戦。山本はドジャースと投手史上最高額となる12年総額3億2500万ドル（約488億円）で契約したが、米報道によればフィリーズはドジャースを上回る金額を提示していたとされる。そんなトラウマからか、同メディアは「彼はMLBに来る前の山本由伸よりも、はるかに速く投げている」と何度も山本を引き合いに出し、あふれんばかりの佐々木の才能を褒めちぎった。 　ただ、佐々木争奪戦については「フィリーズは苦戦するだろう」と本命とされるドジャースやヤンキース、メッツの3球団に後れをとっているとも指摘。「フィラデルフィアに彼のような才能を持ってくれば、NPB市場にも直接参入でき、今後何年もエースとして活躍できるのは確実だ。ウワサされている3球団の入札者から佐々木を引き離したいなら、フィリーズはもっと頑張らなきゃいけない」と地元球団の尻を叩いた。