嵐山で住民専用の『乗り合いタクシー』運行開始 紅葉シーズン限定で平日も一部の通りが一方通行…観光客との共存の一助となるか
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観光客が増えている京都・嵐山では、住民の不便を解消するため、“新たな乗り物”の運行が始まりました。 秋の行楽シーズンを迎えた京都・嵐山。平日でも多くの観光客たちが訪れています。そんななか、今週から始まったのが… (記者リポート)「住民専用の『乗り合いタクシー』。最寄りのバス停や駅まで送迎してもらえます」 この「乗り合いタクシー」は、地域住民は無料で利用でき、午前9時から午後3時までの運行です。そもそもなぜ、住民専用なのでしょうか。 嵐山のメインストリート、長辻通。車が渋滞し、観光客らが車道にはみ出すなど危険な状況となっていたのです。そこで京都市は事故を防ぐため、通常の土日だけでなく、平日も紅葉シーズン限定でこの通りを北行きの一方通行にすることにしました。しかし… (地元住民)「一方通行だと遠回りしないといけない。かえって不便なときもあります」 (地元住民)「年配には本当にバスがなくなったら歩きようがないですよ」 一方通行は公共交通機関も対象で、住民らの暮らしに欠かせない南行きの市バスも利用できなくなりました。そこで、住民専用の「乗り合いタクシー」が導入されたのです。地元商店街と市がそれぞれ25万円を負担しています。乗車した地元住民は… 「これはええわ」 「みんなうれしいと思いますよ。それも無料で」 「やっぱり便利ですね。ええ取り組みやと思います」 (嵐山商店街 石川恵介会長)「地域住民にご不便をかけていますので、こういう乗り物もあって『ちょっとこれで便利になるなら協力しよう』というか、理解していただけたらいいなと思っています」 地域住民と観光客の共存の一助となるのでしょうか。
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