市議会一般質問 協創のまちづくりを具現化 中学生議会の提案を施策に反映【山陽小野田】
山陽小野田市は協創によるまちづくりを推進するため、中学生議会で出された意見や提案を、今後も積極的に市の施策に反映していく。市議会9月定例会一般質問2日目の17日、大井淳一朗議員(みらい21)の質問に藤田剛二市長が答弁した。 中学生議会は、生徒の自立心や思考力の向上、郷土愛の醸成を目的に、市ふるさとづくり協議会が2017年度からスタートし、これまでに5回開催。今年度も8月に市内6校の3年生14人が議場で事前に各校で話し合って決めた質問、提案を執行部に投げ掛けた。 これまでに〝ゴルフのまち〟を掲げる市にあって「もっとPRすべき」という中学生の提案を採用し、市内6カ所のゴルフ場を紹介したパンフレットを作成し市内外に配布した。 また、市内のどこからでも一定の条件で転入学を認める小規模特認校制度については、23年8月の中学生議会で取り上げられ、地域と合同の運動会や避難訓練を実施するなど小規模校ならではの取り組みをしている厚陽中の生徒が導入を要望。制度を検討していた市が中学生に後押しされる形で25年度から同小・中での導入を決めた。この他、通学路や公園の整備にも生徒たちの意見が反映された。 藤田市長は「自分たちの立ち位置で市の将来を考えてもらっている。若者ならではの柔軟なアイデアは担当課を中心に共有した上で事業化が適当なものは予算化し、予算発表の際も中学生による提案と明記している。中学生議会は協創によるまちづくりを具現化したもの」と、今後も提案を積極的にまちづくりに生かしていくことを明言した。