子どもたち、福島県相双地方の現状取材 ジャーナリストスクール開講 記事執筆、新聞づくりも 17日まで
福島県内の子どもたちが東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から13年余りが過ぎた相双地方を取材し、新聞を作る「ジャーナリストスクール」は8日、双葉町などで始まった。 県とふくしまの学び実行委員会の主催。小学5年生から高校3年生までの37人が受講している。 初日は双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館で開校式が行われた。特別講師を務めるジャーナリストの池上彰さんのビデオメッセージが上映され、武内義明実行委員長(相馬高講師)が活動の目的などを説明した。 受講生は6班に分かれて双葉町の浅野撚糸双葉事業所や浪江町の双葉署浪江分庁舎などを取材した。福島民報社の社員らが付き添い、取材を支援した。 浪江町の苕野(くさの)神社を訪れるなどして「請戸の田植踊」を取材した五十嵐慧和さん(17)=葵高2年=は「取材を通して感じた関係者の情熱や共感できる部分を、これから作る新聞で上手に伝えたい」と感想を述べた。
10、11の両日に郡山市青少年会館で記事をまとめ、新聞製作に取り組む。17日には同市のビッグアイ7階・市民交流プラザで池上さんとの交流会・発表会を開く。