吉田正尚の負傷は「手術の必要なし」 当面はリハビリ専念で「しっかり治します」
【マサチューセッツ州ボストン10日(日本時間11日)発】左手親指を痛め、10日間の負傷者リスト(IL)に入っているレッドソックスの吉田正尚外野手(30)が本拠地でのナショナルズ戦前、クラブハウスで取材に応じ、前日に受けたサードオピニオンを踏まえ、手術の「必要はない」と語った。 吉田は4月28日(同29日)のカブス戦で3回の第2打席、詰まりながらもライナーで中前打を放った際、患部に強烈な痛みを覚えた。エックス線検査の結果、骨には異常無し。MRI検査も行ったが、ハッキリしたことは分らなかった。痛みや腫れが完全には引かず、その結果、サードオピニオンまで聞くことになった。 吉田は「手の先生(スペシャリスト)がメジャー(リーグ関係)の中に4、5人いて、色々話をしてもらった。最終的に(診察してもらった)3人の先生は(手術は)必要ないということだった。意見が割れるとちょっと怖かったが、そこは3人がある程度は一緒だった」とホッとした表情。 気になる復帰のメドは不透明で診断結果も出ていないのは「こういうケガは野球選手にしかないですけど、野球選手でも、詰まってここまでというのは珍しいらしい」という理由だ。患部については「腱の方」で、症状は「炎症が起きている」という程度の認識だが、「だから時間がかかったんだと思う」と納得している。 患部の状態は「ちょっとはまだ腫れているが、まあ良くはなった。今は痛みを取るしかないので、それを待っている」。その上で「(リハビリのビジョンが)見えてきたので、しっかり治します。メディシンボールを投げたり、(スイングと)同じ動きとか、やれることはやっていきたい」と前向きに話した。 アレックス・コーラ監督は試合前の会見で吉田について「手術はしない。それはグッドニュースだ。今後数週間、治療などで様子をみることになる。今はスイングなど野球の動作はできないが、どこかの時点で復帰し、(チームの勝利に)貢献してくれるだろう」と期待を寄せた。
東スポWEB