永久定番「アルファ インダストリーズ MA-1」の歴史について【秒で分かる、大人のための名作アウター学】
米軍フライトジャケットMA-1はアルファ社によって進化
MA-1は1950年代中期に登場したアメリカ軍のフライトジャケット。セージグリーンの中綿入りナイロンブルゾンで、左袖のファスナーポケットが象徴的だ。アルファ社が設立されたのは1959年。前身のドブス インダストリーズ時代からMA-1の開発・製造に携わり、60年代の半ばには米軍にMA-1を納入する最大の製造会社に成長した。 【写真】アルファ インダストリーズのMA-1も!大人が持つべき「名作アウター」の歴史と最新アイテムをもっと見る!
MA-1の初期モデルは裏地も同色だったが、1963年に、非常時に裏返して着ることで救助隊に発見されやすくするためレスキューオレンジに変更された。また70年代初頭には中綿が軽量なポリエステル素材になり、ポケットにフラップがつくように。アルファ社は70年代に入ると軍用だけでなく、一般消費者向けのビジネスにも着手し、MA-1=アルファ社のイメージが定着。英国ではスキンヘッズのユニフォームとして、日本では80年代に映画『トップガン』の影響でMA-1がブレイクし、ストリートの定番アウターとなった。