「この日一番の驚き」F1公式の識者はテスト初日のVCARB 01を称賛…角田裕毅所属RBは今季大きなポテンシャルアップか|F1
バーレーン・プレシーズンテストの1日目が行われ、18人が今季初の公式セッションで走行した。 【動画】RBのVCARB 01は好印象?テスト初日、角田裕毅とリカルドがガレージ内で談笑 3日間あるテストの初日を終えたばかりながら『F1』公式のプレゼンター、ローレンス・バレット氏は角田所属RBのVCARB 01について「最も驚きだった」と、昨季のアルファタウリAT04から大幅なポテンシャルアップを果たしていると『F1』公式メディアを通じて述べている。 現地時間21日のテスト1日目は王者マックス・フェルスタッペンが1:31.344で周回し、突出したベストタイムをマークした。これは2番手タイムのランド・ノリスより1.140速いもので、2023年の同テスト初日に同じくフェルスタッペンがマークした1:32.837を1.493秒上回るラップタイムとなる。RB20はカウルに多くの新機構や新たな空力システムを導入したにもかかわらず、不安要素ではなく大きな進歩を示した形に。 バレット氏は次のように述べ、レッドブルRB20の速さを称賛した。 「誰よりも早い。マックスは印象的な143周を記録した。これはグランプリ2回分の距離を上回るもので、一日中コース上で快適な状態に見えた」 「オランダ人ドライバーがレッドブルのテストチェックリストにチェックを入れると、クルマは高速走行を順調に進めた。このレッドブルがどれだけ優れているかを判断するにはまだ時期尚早かもしれないが、初日はこれ以上ないほど素晴らしいものになったはずだ。そして彼は大きな弾みをつけ、最終日(フェルスタッペンが残す走行は3日目)に向かう」
そして初日は1.255秒落ちで4番手のダニエル・リカルド(後半走行)、2.792秒落ちで13番手の角田裕毅(前半走行)が駆ったビザ・キャッシュアップRBのVCARB 01について「この日一番の驚きのパッケージはRBだった」と大きなポテンシャルアップがあったのではないかと見解を示している。 「ローラン・メキエスを新たなチーム代表に迎え入れ、幹部など管理体制も一新してオフシーズン中に多くの変更を加えた。RBは成長痛を伴いながら、新たな年を迎えた」 「しかし、角田裕毅とリカルドはガレージから出たばかり、VCARB 01のステアリングを握ることが快適であるように見えた。チームはこの冬に大きな変化があった。それを踏まえても、強力で安定したラップタイムを示したと言える。これは彼らが望んでいたような、素晴らしい初日だったはずだ」 テストでは2日目、RBは前半に角田、後半にリカルドがマシンを駆る。3日目は前半にリカルド、そして最後の後半4時間セッションは角田が周回予定となっている。 RBに生まれ変わったチームは、果たして昨季の総合8位からどこまで上昇できるのだろうか。その力関係を読み解くためにも2日目の走行、そして3日目終盤に実施されるであろう、角田によるフライングラップの一発タイムに注目したいところだ。