【江戸ことば その2】現代語に残る驚きの語源! ベイブレード・ベーゴマの「べー」とは?
■この「ひょっとこ野郎!」 神戸:じゃ最後にこれ。「ひょっとこ」。どういう意味ですか? 下田:ひょっとこ踊り、したことありますよ。 神戸:タコみたいに、口を尖らせて。 下田:そうそう。 神戸:「ひふきおとこ」、漢字で書くと「火吹男」。「火吹き竹で火を吹くために口を尖らせた顔を神楽で描いた仮面」を「火吹き男」と呼んでいるそれが「ひょっとこ」になるわけですね。醜い人を罵って「このひょっとこ野郎!」とか。 下田:ひどい言葉です。 神戸:江戸時代の言葉って結構ひどいんですよ。火吹き男が訛って「ひょっとこ」になっていたのはこの辞典で初めて知りました。 下田:すごい勉強になるー! 神戸:でしょ?今でも使われている言葉が、実は江戸時代に源があって、こんな理由で生まれた、と全く知らないで僕らは使ってるんです。日本語の奥の奥に、江戸語がちゃんと生きている。そういうことが詰まった辞書なんです。大好きな江戸ことば、まだまだいっぱいあります。 ■◎神戸金史(かんべ・かねぶみ) 1967年生まれ。毎日新聞入社直後に雲仙噴火災害に遭遇。福岡、東京の社会部で勤務した後、2005年にRKBに転職。ニュース報道やドキュメンタリー制作にあたってきた。やまゆり園障害者殺傷事件やヘイトスピーチを題材にしたドキュメンタリー最新作『リリアンの揺りかご』は各種プラットホームで有料配信中。
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