生まれて間もなくして埼玉県動物指導センターで過ごしていたリップとクリーム

2024年2月、茨城県動物指導センターに「数日前に生まれたばかり」という姉妹の子犬がいました。すぐに誰かが世話をしなければいけません。2匹の保護に立ち上がったのが、犬保護団体restartdog LIEN（以下、リアン）。 【写真】保護当初のリップ。瞳がきれい 乳飲み子の世話ができるボランティアさんは限られていますが、幸いリアンに提携する預かりボランティアさんに、過去に何匹も世話してきた大ベテランがいます。この姉妹の黒いワンコに「リップ」、茶色いワンコに「クリーム」と名付け成長のサポートをすることにしました。

預かりボラさん・先住犬の世話を受けスクスク成長

預かりボランティアさんはリップとクリームに付きっきりで世話。2匹とも警戒心ゼロで、この家にいる先住犬にも全くおびえずに遊んでアピールをし、クリームにいたっては先住犬の足元で寝てしまいました。 優しい先住犬は寝てしまったクリームを起こさないよう気配りしている様子。生まれて間もないリップとクリームをサポートをしているように見えました。

別々の里親さんが2匹の「絆」を尊重しつけた新しい名前

リップとクリームは保護から1カ月半も経過すると、かなり成長。足先はなかなかがっしりしており、これから先どこまで大きくなるかは分かりませんが、里親募集をスタート。するとリップ、クリーム双方に「迎え入れたい」という別々の申し出がありました。 体を寄せ合い、ときに喧嘩をして、いつも一緒だった2匹は別々の犬生を送ることになりました。 双方の飼い主さんは姉妹の絆を忘れないためにも、リップには「おはぎ」、クリームには「もなか」と和菓子にちなんだ新しい名前をつけました。 2匹は「ずっとのお家」で成長を続け、明るく楽しく過ごしているそうです。しっかり大きくなったころ、預かりボランティアさんがおはぎともなかに再会できると良いなと思いました。  （まいどなニュース特約・松田 義人）